♪散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする明治初期のはやり歌が出典だそうですが、歴史の授業で習ったな。
とはいえ、時代が明治に変わっても多くの人にとって日々の暮らしはそうそう変わったわけではなかったと思います。
それでも、都会に出て行けば確実に今まで見たことも聞いたこともなかったものが目に触れ、音に聞こえる。
新しいもの好きの江戸っ子が文明開化とやらに興味津々で飛び付いたのは想像に難くありません。
銀座の一角に一軒の洋食屋さんがあります。
お店の名前は『煉瓦亭』。
創業は1985年。
日清戦争勃発の翌年だそうです。
オムライス、カツレツ、サラダ、スープ。
今ではどこの洋食屋さんにでもあるありふれたメニューの原型の多くはこのお店で誕生したのだとか。
まだ横浜に住んでいた数年前のこと。
ゴールデンウィークに以前から気になっていたので、くだんの煉瓦亭にお邪魔してハヤシライスを戴きました。
スプーンをとる以前からただものではないのが分かる料理でした。
デミグラスソースの匂いがハンパではない!! その香りだけでもうご馳走。
そして、一口口に入れると濃厚な野菜の甘みが広がります。
あっという間に食べ終えてしまったのですが、その後1時間以上は口の中が天国でした^^
そんな老舗の洋食屋さんにリスペクトしてお店の看板メニューの一つである「ポーク・カツレツ」を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- 豚肉(トンカツ用):1枚
- 薄力粉:少々
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 卵:1個
- パン粉:適宜
- 揚げ油:52g(大匙4)
【作り方】
- 豚肉は筋切りをして、塩、ブラックペッパーでを軽く振り、薄力粉を薄くまぶします。
- 1.をよく溶いた卵にくぐらせパン粉をまぶします。再び卵にくぐらせまたパン粉をまぶします。この工程を3回ほどやってお肉は一旦冷蔵庫に入れて5分ほど落ち着かせます。
- フライパンに揚げ油を張り160度に熱します(パン粉の粒を放り込むと沈んでしばらくしてから浮いてくるくらいの温度)。
- 3.に豚肉を入れ少し火を強めて2分ほど揚げ焼きにします。ひっくり返して更に2分揚げ焼きにすればできあがり。そのまま食べても良し、お好みでソースなどかけて戴いてもよし。 ※揚がったお肉はバットにもたせ掛けて立てるように置いて油を切りましょう。こうすると油がよく切れます。
【一口メモ】
- 外はサクサク、中は柔らかですっごく美味しいです。トンカツと違って揚げ焼きにしているので脂っこくないところもGOOD。
- トンカツの原型になった洋食で元々は少量の油で揚げていたそうですね。
- 調理温度は肉を入れる時は160度、引き上げる時には170度にするのがコツ(温度調節機能付きのコンロだと簡単です)。180度まで上げてしまうと焦げやすいので要注意です。
- そのままでも十分に美味しいのですが僕的には『かけるデミグラスソース』をかけるのが好きかも。