パッと見、豚カツ?
と思ってしまいそうですがカツレツです。
豚カツは洋食のカツレツを日本人ウケするように考案された食べ物で似ているけど別物なんですよね。
どこが違うかというと、まずカツレツは主として牛肉を使うことが多いのに対して豚カツは豚肉を使う。
カツレツは多めの油(又はバター)で焼くのに対して豚カツは天麩羅のように揚げる。
この天麩羅のように揚げるという調理法が日本人にはウケて、明治時代に豚カツは人気を博したようです。
その後、丼物の具材にしたかつ丼、カレーに加えたカツカレーと如何にも日本人が好きそうな食べ方が考案されて豚カツはすっかり日常生活に浸透していきました。
そう言えば、昭和初期、洋食や中華に押されて低迷していた日本蕎麦屋さんが起死回生策として豚カツを売りに出したら「蕎麦屋で手軽に食べられる洋食」として大人気になったとか。
やっぱり、あの頃の洋食屋さんは正装して出かけるようなちょっと敷居の高い店だったのかな。
とまれ、今でも日本蕎麦屋のメニューに豚カツがある店をちらほら見かけるのは当時の名残かもしれません。
一方、本家のシュニッツェルは17~18世紀にオーストリアで考案された料理で当時はおめでたい席の祝い料理だったとか。
衣に金粉を混ぜることもあったそうです(無意味だなぁ)。
元々は子牛肉を使っていたのが、そのうち豚でも鶏でもなんでもありと変わっていき、今ではファストフードの店までできる人気料理なのだそうです。
たまの週末、シュニッツェルを頬張りながらドイツの街角に立っている気分を味わうのも悪くないですよ~^^
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- 豚ロース(トンカツ用):1枚
- 薄力粉:少々
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 卵:1個
- サラダ油:36g(大匙3)
[衣パート]
- パン粉:適宜
- パルメザンチーズ:適宜
- ドライパセリ:適宜
- ガーリックパウダー:少々
【作り方】
- 平皿に合わせてよく混ぜておきます。卵はよく溶きほぐしておきます。
- 豚肉に塩、ブラックペッパーを振って薄力粉を薄くまぶし、卵をくぐらせて[衣パート]を両面しっかり付けます。
- フライパンにサラダ油大匙3を加えて中火にかけます。1分ほど加熱したら2.を加えて両面こんがり焼けばできあがり。
【一口メモ】
- 味はトンカツに近いですが、衣にいろいろ仕込んでいるので風味が良いです。油っぽくなくサクサクしている食感も楽しい。
- 肉を叩いて薄く伸ばすのはシュニッツェルの流儀のようです。ネットで見かけるレシピにもわらじのように巨大^^; なんてあおり言葉が書かれているものをちらほら見かけます。
- 付け合わせはキャベツの漬物、ザワークラウトが定番。ぜひ、一緒に作ってドイツ気分を盛り上げて下さいな。