子供の頃の読書体験からか蕪と聞くとお婆さんだけでは引っこ抜けなくておじいさんも参戦したけど引っこ抜けなくてその後、いろいろな動物たちが手伝ってようやく引っこ抜けた巨大な野菜のイメージがあります。
ちびくろサンボのホットケーキにしろ、
ぐりとぐらのクリスマスのケーキにしろ、
グリム童話のおいしいおかゆ(おかゆが魔法で無限増殖する実はちょっと怖い話)にしろ。
巨大な食べ物のおはなしって僕はなんだかワクワクしてしまいます。
挿絵のビジュアルに胃袋を掴まれることもあいまって「うわあ、美味しそう。食べたい!」と思わせられるんですよね。
けどちょっと視点を変えて、この童話をかえりみると蕪って外国で食べられていた野菜なんだなと再認識します(ちなみに大きな蕪はロシア民話です)。
なので、トマトと合わせてこういう料理を作るのもありかなと思って作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 蕪:3個
- トマト缶:1/2個
- にんにく:ひとかけ分
- オリーブオイル:少々
- 白ワイン:30g(大匙2)
- 塩:2g(小匙1/3)
- ブラックペッパー:少々
【作り方】
- 蕪の葉を茹でるお湯(分量外)を小鍋に沸かします。
- 1.をやっている間に蕪の葉はザグ切りにします。蕪はしっぽを取って5mm厚のスライスにします。にんにくはみじん切りにします。
- 蕪の葉を3分茹でます。茹で上がったらザルに揚げて冷水に放ち急冷します。これをしぼって水気を切っておきます。
- 3.と並行して並行してフライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ弱火にかけます。にんにくが踊りだして香りが立ってきたら蕪を加えて1分炒めます。
- 4.にトマト、白ワイン、塩、ブラックペッパーを加えてざっと混ぜ中火で8分炒めます。 ※8分経っていなくても水気がほぼなくなれば完成。火を止めます。
- 5.の味を見て物足りなければ塩、ブラックペッパーで味を整えます。器に盛って、蕪の葉を添えればできあがり。
【一口メモ】
- 野菜だけで完結する冬のごちそうです。蕪の甘みと塩気、トマトの酸味がベストマッチでほっこりやさしい気分になれる一皿です。
- このレシピの段取りポイントは蕪を炒める工程から煮込む工程まで途切れずに調理すること。その裏工程で蕪の葉を茹でてしまえば10分以内で作れる料理です。
- 単品でも良いのですがソテーした白身魚と合わせると付け合せとしても実力を発揮する料理です。
- 蕪の旬は10月~3月の冬季。特に露地物はこの季節に甘みが増しますのでオススメです。