ただし、異世界転生モノを禁ず。とあるライトノベルの公募でこんな注意書きが付いたそうです。
事故死したら剣や魔法で魔物と戦うヨーロッパ中世風の異世界に転生していた──といった設定の物語を異世界転生モノと呼ぶのですがライトノベルの一大人気ジャンルになっております。
このジャンルの主人公は現世ではさえない高校生や社会人だったのに異世界では無敵の強さを誇り、女の子にはモテモテで──というのが定番なようで、もはやテンプレート化してしまっているみたい。
いい加減、審査員も下読みさんまでもが辟易としているんでしょうね。
ま、書き手の側も手垢の付いた話では相手にされないのがわかっていますから手を変え品を変えて物語を構築します。
「主人公が無敵」ではなく「現代文明が無敵(ま、向こうはヨーロッパの中世レベルなので)」というところを読者に楽しませるのも流行りなようで自衛隊が異世界で大暴れ、盗賊や悪政から民を助けるなんて物語もアニメ化されました。
同じように僕らにはありふれた料理が異世界では天界の料理のようにもてはやされるというジャンルもありまして、その一作が「異世界居酒屋のぶ」です。
居酒屋を新装開店したのは良いけれどなぜか扉の向こうが異世界につながっていたという、もはやなんでもありの作風^^;
アニメ化された同作の5話のおまけコーナー、アレンジレシピ紹介でやっていたこの料理が前から気になっていたので作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- もやし:300g
- ソーセージ:4本
- 玉ねぎ:1/2個
- ピーマン:2個
- サラダ油:13g(大匙1)
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 粉チーズ:適宜
- タバスコ:適宜
[ソースパート]
- 水:45g(大匙3)
- トマトケチャップ:45g(大匙3)
- ウスターソース:9g(大匙1/2)
- 砂糖:4.5g(大匙1/2)
- 片栗粉:4.5g(大匙1/2)
【作り方】
- 玉ねぎ、ピーマンは細切りにします。ソーセージは5mm厚の斜め切りにします。[ソースパート]は小鉢に入れてよく混ぜておきます。もやしに熱湯をかけてさっと湯通ししておきます。 ※もやしは湯通しして先に芯まで熱を通しておくことで炒め時間を短くしてシャキシャキ感を残すことができます。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけもやしを1分炒めます。これを皿に一旦取ります。
- 2.のフライパンに玉ねぎ、ソーセージを加えて中火で玉ねぎがしんなりするまで炒めます。これにピーマンを加えてさっと炒めます。 ※ピーマンは生でも食べられますので炒め時間は20秒くらいごく短時間にして食感を残すのがコツです。
- 3.に[ソースパート]を加えます(片栗粉が底に沈んでいるのでよく混ぜてから加えましょう)。熱でとろみが付いたらすぐにもやしを加えて全体によく和えればできあがり。お好みで粉チーズ、タバスコを振って頂きましょう。
【一口メモ】
- 所詮アイデア料理──と侮っておりました。いや、これすごいかも。めっちゃ美味しいし、ちゃんとナポリタンしています。特にウスターソースの風味はパンチが利いていて良い感じ。
- ダイエットにオススメというのがウリみたいですが、パスタと一線を画するのは食感。このシャキシャキ感がたまりません。なので、もやしとピーマンは炒めすぎないよう気をつけてください。
- もやしはトマトソースと相性が良いのでこの料理に限らず、ダイエット中はパスタの代用品としておすすめの食材です。いろいろなパスタソースと合わせてみましょう。1袋が20円もしないコスパもありがたいですよ。