僕が初めてビアガーデンに行ったのは大学3年の夏だったと思います。
子供の頃に父に連れられて行ったような記憶がおぼろげながらに残っていますがそれはまあ、ほんとうの意味でビアガーデンの客として行ったわけではないので。
で、初ビアガーデンの思い出。
前年に大学を出て社会人になっていた同郷の先輩に誘われて、神戸は三宮、Printemsの屋上ビアガーデンにまだ日も落ちていないうちから出掛けました。よく覚えているなぁ(笑)
それまで飲みに行くといえば居酒屋ばかりだったので空が見える開放的な屋外で飲むという体験はなんとも新鮮でした。
確か、先輩もその時が初ビアガーデンだったはずで要領の分からない男二人、なんの料理を頼んで良いのかよくわからず──メニューを指でなぞって「右から左まで全部ちょうだい」なんて無茶な頼み方をしましたっけ。
皿がテーブルに載り切らずに往生しました。
出された皿はどれも夜店の屋台めいたお祭り感があって楽しかったなぁ。
レストランのそれとはもちろん違う。
居酒屋で出てくるような小鉢料理とも違う。
厨房スペースの制約や飲む酒は基本ビールなのでそれと相性が良くないといけないという縛りもあったのでしょう。
ビアガーデン料理には確かに独特の文化がありました。
定番の枝豆の塩ゆで。
ソーセージの盛り合わせに若鶏の唐揚げ。
ジャンクで陽気な料理に舌鼓を打ちながら飲み干すビールは最高でした──なんてことをこの料理を作りながら思い出しちゃいました。
これなんかもいかにもビアガーデンに似つかわしい1品だなとか考えながら。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- とうもろこし(生):半本
- グリーンアスパラガス:数本
- ベーコンまたはソーセージ:少々
- サラダ油:4g(小匙1)
- バター:10g
- 塩、粗挽きブラックペッパー:少々
- 醤油:3g(小匙1)
【作り方】
- とうもろこしは芯から削ぎ落としてバラします。グリーンアスパラガスは下1/3くらいの硬い皮をピーラーで剥き2、3cmの小口切りにします。ソーセージまたはベーコンは小口切りにします。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけアスパラガス、ベーコンまたはソーセージ、塩、粗挽きブラックペッパーを振ってアスパラガスの緑が色濃くなるまで炒めます。
- 2.にとうもろこしとバターを加えてさっと炒めます。バターが融け切ったら醤油を鍋肌から加えて混ぜるように炒めればできあがり。
【一口メモ】
- ほろりと苦味のあるアスパラ、濃厚な甘みのとうもろこし、塩気の強いベーコン風味の違うこれらの食材をバター醤油が上手にまとめ上げています。ビールが進むこと請け合いの1皿ですよ。
- 切る→炒める→調味するの3ステップで手早くできる1皿です。「なんかもうちょっとおつまみが欲しい」という時に特にオススメです。
- とうもろこしは缶詰を使うと簡単ですが生は甘みの濃厚さが段違いです。ジャンクな風味になりがちな料理を一段引き上げたごちそうにしてくれますのでぜひお試しくださいな。