背広、襦袢(じゅばん)、瓦(かわら)これらの単語の共通点を述べよ。
って、いきなり謎問題過ぎますが答えは「いずれも外来語であること」。
日本語と思われがちですがれっきとした外国由来の言葉なのです。
背広は英語のcivilclothes(正装)から来ている説があります。
あるいはイギリスの高級紳士服店が並ぶ街「サヴィル・ロウ(Savilerow)」が訛ったとも。
しかし、吉本新喜劇ばりの強引なダジャレ訛だなw
襦袢はアラビア語が原語。
それがポルトガル経由で伝わったとか。
瓦はサンスクリット語(古代インド語)のkapalaが語源だそうです。
で、食べ物や料理の世界にも同じようなものがあります。
金平糖はポルトガル語の「confeito」が語源。
イクラは日本語ではなく魚卵を指すロシア語です。
同様にポン酢も実は日本語ではなくオランダ語のponsが語源。
江戸時代、中国と並んで数少ない交易国だったオランダから長崎に伝わりました。
ま、元のponsは蒸留酒に柑橘系の果汁や砂糖、スパイスを加えたカクテルを指す言葉だったんですけどね。
日本ではポンチまたはパンチと呼ばれていたアルコール飲料でした。
僕らがポン酢と聞いてすぐに思い浮かべるポン酢醤油が試験発売されたのはなんと昭和39年。
ずいぶん最近になってからなんですよね。
作ったのはあのミツカン、商品名はご存じ「味ぽん」です。
今ではたいていの家庭の冷蔵庫にあるであろうポン酢醤油ですが本来の鍋用の調味料だけでなくそれだけでレシピ集が何冊も書けるくらいいろいろな料理に使われるようになりました。
たとえばこんな料理を見かけてもあまり目新しさを感じないのではないでしょうか。
けどねこの料理、掛け値なしに美味しかったのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- 椎茸:3本
- ポン酢醤油:18g(大匙1)
- ブラックペッパー:少々
- ごま油:4g(小匙1)
【作り方】
- 椎茸は軸を落として2mm厚にスライスします。軸も石突を落として薄くスライスします。
- フライパンにごま油を入れて中火にかけます。椎茸を入れて弱めの中火にし、2分しっかり炒めます。
- 2.のフライパンにポン酢醤油とブラックペッパーを加えて水気がなくなるまで絡めながら炒めればできあがり。
【一口メモ】
- え、これだけ? って聞きたくなるくらい簡単な料理です。けどね、すっげぇ旨いのです。その秘密はポン酢醤油。ポン酢醤油は熱を加えても風味が飛ばないよう調整されているので口に入れるとしっかり柑橘系の香りが立ってヤミツキになるのです。
- ごま油をバターに変えると洋風に寄せた味になってまた楽しいですよ。
- 茸類なら大抵なんでもできます。リーズナブルに作るなら安価なエノキダケあたりがおススメかな。