野菜、根菜の中でもごぼうはちょっと特殊な部類で食用にするのはほぼ日本だけなのだそうです。
縄文時代の遺跡にはその痕跡が残っていたらしいので相当古くから食べられていたみたい。
その特殊性が引き金となって第二次世界大戦の戦後処理では「捕虜に木の根を食べさせた」と誤解を受け戦犯の裁判で有罪なったという悲劇もあったようです。
けど、僕らにとっては春は葉牛蒡、夏にかけて新牛蒡、その後はいつものごぼうと季節を告げるごちそうなのです。
大葉の手持ちがあったのでこんな小鉢料理を作ってみました。
これを木の根だと主張した人に(いや植物の根ではあるのだけど)食べさせてみたいな。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- ごぼう:半本
- 大葉:2枚
- 水:150g(150ml)
- 酢:大匙1
[調味料パート]
- 味噌:18g(大匙1)
- 酒:5g(小匙1)
- 味醂:6g(小匙1)
【作り方】
- 小鍋に水と酢を合わせてひと煮立ちさせます。それをやっている間にごぼうは洗って3cm幅に切り、更に縦4つに切ります。お湯が湧いたら投入し弱火で7分茹でます。
- 1.をやっている間に大葉はみじん切りにし、[調味料パート]と合わせておきます。
- 1.が茹だったらザルに揚げて水気を切り2.と合わせてよく和えればできあがり。
【一口メモ】
- 大葉の香りが鼻に抜けてなんとも清涼な小鉢料理です。主菜になるほどのボリュームはありませんが個性派の脇役、良い箸休めになる1品かな。
- このレシピの茹で時間は結構ごぼうのしゃくしゃくした食感が残るくらいに調整しています。更に柔らかい方がお好みなら10分茹でて下さい。料理の方向性はかわりますが素揚げするというのもありです。
- 春ならば大葉を木の芽に変えると更に香りの主張が強くなりアクの強さを演出できると思います。お好みで山椒を振るのもありですね。
- あれば薬味になるような食材、胡麻、刻みネギ、焼海苔、鰹節など加えると更に風味が複雑になって楽しいですよ。