僕が家事全般わりとなんでも得意なことは周囲の人にもよく知られていること──
ではあるのですがそれでも「小学校の家庭科の成績はずっと5だったよ」と言うとなんか笑われます。
(注:僕が小学校の頃は通信簿は5段階評価でした。今はどうなのかな?)
成績が良かった主因は筆記試験が得意だったからなのですがそれでもお裁縫などもけっこう得意というか好きでしたね。
もちろん──料理も。
初めての調理実習の献立を今でも覚えていますが確か粉吹き芋にほうれん草のおひたしだったと思います。
今、これを作れと言われたら「はいはい」とか言いながらなんの感動も感慨もなく数分で作っちゃう気がしますがそれまでめったに火の前に立ったことすらなかったのでけっこうドキドキしながら菜箸を握った覚えがあります。
料理が完成して自分で作った料理を食べる時はひとしお美味しく感じたなぁ。
で、思ったのです──「料理って楽しい」
爾来、家でも料理を作りたくてうずうずしていたのですが実家は女手が足りまくっている女系家族。
僕の出る幕はなかなかなくて結局、大学入学と同時に下宿するまで料理を楽しむのはお預けになりました。
下宿生活では粉吹き芋やほうれん草のおひたしなどを作った記憶はほとんどなくやたら凝って小洒落たものばかり作っていた覚えがあります。
料理を覚えたての男子あるあるだなぁ。
今は一周回ってまたありふれたお惣菜の方がしっくりくるようでハイカラな料理を作る頻度はぐっと下がりました。
この料理もそんな普段着のおかずのひとつ。
初心に還って粉吹き芋的な小鉢料理が欲しくなったのです。
なんか──とても懐かしい。
【材料】(1人分)
-調理時間:12分-
- じゃがいも:1個
- 大葉:2枚
[煮込みパート]
- 水:80g
- 味醂:9g(大匙1/2)
- バター:5g
- 塩:1g(小匙1/6)
【作り方】
- じゃがいもは皮を剥いて1.5cm角の賽の目に切ります。大葉は千切りにします。
- 1.と[煮込みパート]を小鍋に合わせて中火にかけます。そのまま蓋をせず時々じゃがいもを転がしながら煮汁を煮詰めていきます。
- 水気がほぼなくなってきたら大葉を加えてじゃがいもに混ぜ込めばできあがり。 ※混ぜ込む際にじゃがいもを少し崩すくらいの方が味が均等になって美味しいですよ。
【一口メモ】
- バターの風味が利いていた洋風小吹芋と言った感じの一皿です。大葉の清涼な香りが良いアクセントになっているな。
- お好みで粉山椒を少し振ると清涼感マシマシで楽しいですよ。
- ちりめんじゃこやアミエビなどをプラスして風味を強化するのもありです。その場合は工程3.で大葉と同じタイミングで加えてください。