カップヌードルが世に出たのは1971年。
ただ、発売当初は認知度の低さもあって売り上げが伸び悩んでいたとか。
そんなカップヌードルが爆売れする起爆剤となったのは発売翌年に起きたある事件でした。
その事件とは……あさま山荘事件。
僕も覚えていますが事件が解決するまで連日、テレビはどの局も朝から晩までほぼ現地のニュース映像を流していました。
なので、連合赤軍が立てこもる山荘を包囲していた機動隊に配られたカップヌードルがいやでも目に入る。
「なんだ、あれは? 食べてみたい」日本中の視聴者の注目を集めてその後、爆売れしたとか。
一見なんの関係もないような歴史上の事件がその後の食文化に影響を及ぼすということは案外ちょくちょくあるようです。
例えば江戸時代初期まで1日の食事は2食が普通でした。
ところが1657年に起きた明暦の大火後、復興を担う職人たちに昼食を供したことがきっかけで朝ごはんと夕ご飯の間に昼ご飯を食べる習慣ができて1日3食が定着したとか。
世の中何が起きるかわからないものです。
現在は1日3食が当たり前で、しかも江戸時代から比べたら明らかに栄養過多なくらいがっつり食べる人も少なくない。
一見、みすぼらしい粗食に見えなくもないですが栄養学の観点から考えれば1日3食の食習慣の中ではおかずのボリュームはこの料理くらいでちょうど良いのかもしれません。
【材料】(1人分)
-調理時間:3分-
- 山芋:3cm
- カイワレ大根:1/4パック
- ポン酢:12g(小匙2)
- マヨネーズ:8g(小匙2)
- 鰹節:ひとつまみ
- 粗挽きブラックペッパー:少々
【作り方】
- 山芋は皮を剥いて短冊切りにします。これを粗挽きブラックペッパー以外の材料と合わせてよく和え、仕上げに粗挽きブラックペッパーを振ればできあがり。
【一口メモ】
- めっちゃやみ付きになる味です。おかずとしてもありですが酒肴としてもおススメですよ。
- 栄養過多なくらい食事をしてしまいがちな飽食の現代。本当はこれをおかずに白いご飯と味噌汁くらいが体に負担がなくて良いのかもしれません。
- 山芋は医食同源を旨とする中華料理の世界では薬そのものとして扱われます。様々な薬効を持っていますので何も言わず食べておけば体に良いこと間違いなし。
- お好みでクミンパウダーを少し振ってみてください。スパイシーな風味が食欲をいや増します。