アニメ版、ドラマ版の「異世界居酒屋のぶ」にドはまりしてしまい。
とうとう、コミックスを揃えてしまいました。
映像化されていないエピソードもたくさんあってなかなか楽しい。
京都の路地に面した小さな居酒屋が中世ヨーロッパ風の異世界につながるというファンタジックなお話なのですが、とにかく出てくる酒も料理も美味しそうなものばかり。
たまに夕飯の献立の参考にさせてもらっていたりもします。
その店の看板メニューになっていくのが肉じゃがです。
いやいや、普通っぽすぎない? と言うなかれ。
この肉じゃが、ただの肉じゃがではないのです。
その料理に使われるじゃがいも(カルトフェル)はその異世界で獲れたもの。
こっちのじゃがいもよりねっとり感が強く和食に馴染み易いと表現されています。
この作品に出てくる料理の大半が再現しようと思えばできるし、あるいは居酒屋で注文すれば食べられるものばかりである中で唯一、作品の中でしか味わえない料理なのです。
作者も粋なことをするなぁ。
けど、食べられないとなればなお食べたくなるのが食いしん坊の性。
「じゃがいもというよりは里芋に近い食感だ」
という作中の表現を頼りにこんなおかずを試作してみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:35分-
- 里芋(小ぶりのもの):数粒
- 牛こま:100g
- 玉ねぎ:1/4個
- 人参:6cm
- サラダ油:4g(小匙1)
- 昆布出汁:150g(3/4カップ)
[調味料パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:18g(大匙1)
- 砂糖:6g(小匙2)
[仕上げパート]
- 味噌:3g(小匙1/2)
- オイスターソース:3g(小匙1/2)
【作り方】
- 里芋は皮を剥いて大きいものは半分に切ります。牛肉は食べ易い大きさに切ります。玉ねぎは櫛形に切ります。人参は横半分に切り更に縦に六つ割りにします。
- 小鍋にサラダ油と玉ねぎ、牛肉を入れて中火で炒めます。肉の色が半ば変わったら里芋と人参を加えて30秒炒めます。更に[調味料パート]を加えて2分炒めます。 ※[調味料パート]を加える際、水は加えないこと。野菜から水分が出るので焦げることはありません。
- 2.に昆布出汁を加えてひと煮立ちさせてアクを取ります。蓋をして弱めの中火で20分炒めます。
- 3.に[仕上げパート]を加えて汁気が1/4くらいになるまで煮詰めればできあがり。
【一口メモ】
- なるほど肉じゃがの味付けはねっとりした食感の里芋のほうが合うかも。めっちゃコクがあって美味しい。そしてとろんとした煮汁がうっとりするくらい美味でありました。
- 味付けのコツは煮込む前に調味料を加えて丁寧に炒めること。味のしみ方が格段に良くなります。
- 味噌、オイスターソースは肉じゃがの隠し味にオススメです。ぜひ本家肉じゃがでもお試しあれ。ほんの少し加えるだけで風味が複雑になってプロっぽい味が出せますよ。
- 手持ちがあればインゲンなど緑色のものを加えてください。色目が更に鮮やかになります。