20年くらい前の話になりますが職場で英会話教室が開かれていた時期がありました。
定時後の開催でしたが料金は会社持ちだったのでいそいそと受講していましたっけ。
講師の先生はアイルランド出身でなかなかのイケメン。
本筋の授業の合間に身近であったことなどよく雑談をされていました(もちろん英語で)。
ある時、先生が「近頃夕飯が刺し身ばかりでわびしい」とこぼしていました。
「え、贅沢じゃないですか」と訊くと「いやいや半額札が付く時間にスーパーに寄るのでついつい買っちゃうんだ」とか。
異国の地でひとり生きていくのも大変だなぁとちょっと同情しましたっけ。
その先生が夕飯を侘びしがった理由のひとつはもしかしたら刺し身の味に飽きていたからかもしれません。
いくらごちそうでも毎晩毎晩、
「山葵醤油で刺し身」ではいやんなっちゃうよなぁとか思いました。
けどそう思っちゃうのは僕が「刺し身は山葵醤油で食べるもの」という固定観念に囚われている証拠です。
よく考えてみたら刺し身を山葵醤油以外で食べてはいけない法なんてどこにもないですよね。
たとえばこんなレシピをあの頃知っていたら先生に教えてあげられたのに。
そしたら先生の夕飯ももっと楽しくなっていたかもしれないのに。なんて、今更ながらに思います。
【材料】(2人分)
-調理時間:3分-
- ホタテ貝柱(生食用):100g
- 生姜スライス:2枚
- 大葉:1枚
[ドレッシングパート]
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- ポン酢:6g(小匙1)
- 柚子胡椒:小匙1/2
- 粗挽きブラックペッパー:少々
【作り方】
- ホタテ貝柱は薄くそぎ切りにします。生姜はみじん切りにします。大葉は糸切りにします。
- 器に[ドレッシングパート]を合わせてよく混ぜ、これに1.を加えてよく和えればできあがり。
【一口メモ】
- オリーブオイルにポン酢、柚子胡椒と和洋折衷なドレッシングですが柑橘系の風味が爽やかでけっこうイケてる風味にまとまりました。
- ホタテが生なのでさすがにお弁当のおかずにはできませんが晩酌の友にはピッタリですよ。
- このドレッシングは汎用性が高く他のお刺身にも使えます。山葵醤油に飽きたらぜひどうぞ。