ドラマにもなった「みおつくし料理帖」にハマっています。
舞台は江戸時代、水害で両親を失った娘が拾われた大店の料理屋で料理の腕を鍛えられ、様々な苦難に遭いながらも料理人としてたくましく生きていくさまを描いた人情話です。
ストーリーもさることながら物語に彩を添える料理の数々が魅力的で、読んでいるだけで唾が湧き、お腹がぐうと鳴りそうになります。
概ね一巻で四季が一周するくらいの時間が経つのですが、それに合わせて料理も旬の魚や野菜が登場します。
つくづく日本って恵まれた国ですよねぇ。
で、そんな美味しそうな料理ばかり「読んで」いると「食べたくなる」のは人情。
「牡蠣のみぞれ煮」は本編に出てきたものではないのですが、ちょうど牡蠣が安かったので旬の味を楽しませてもらおうと拵えてみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 牡蠣:120~150g
- 大根おろし:1cm厚の輪切り分
[出汁パート]
- だし汁:150g
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:9g(大匙1/2)
- 柚子果汁(なければレモン果汁):15g(大匙1)
【作り方】
- 牡蠣はざるに揚げてよく水洗いします。大根おろしをすっておきます。
- だし汁を引いて、[出汁パート]
- の残りと合わせてひと煮立ちさせます。
- 2.に大根おろしと牡蠣を加えて1分煮込めばできあがり。
【一口メモ】
- 柚子が良い仕事しています。さっぱりしていて美味しい。そしてポカポカ温まります。要は酢牡蠣のホットバージョンみたいなものですが冬はこっちの方が良いかもしれませんね。
- 柑橘系の果汁がない場合は濃口醤油の代わりにポン酢を使って下さい。
- 大根は熱を加えると栄養素が分解されます。牡蠣は熱を加えると身が縮みます。ですので、両方とも必要最小限の熱を加えるようにしましょう。
- 多少身縮みすることを犠牲にして良いのであれば、牡蠣に片栗粉をまぶしてフライパンで焼いてから3.の工程を行って下さい。牡蠣が香ばしく焼けてまた違った味わいが楽しめます。