いなり寿司の歴史は案外、浅いらしく最古の文献でも江戸末期(1800年代半ば)に書かれたものらしいです。
それによると寿司飯以外におからなんかを詰めたようですね。
いなり寿司とは言わずと知れた甘辛く煮付けたうす揚げに具材を混ぜ込んだ寿司飯を詰めた料理です。
その文献にも「はなはだ下直(げじき=値段が安い)なり」と書かれていて昔から安くてお手軽に食べられる庶民的なお寿司だったみたいです。
中に何を詰めるかは土地土地で変化があるようなのですが、このレシピはその斜め上をいくものです。
なんと、寿司飯の代わりに蕎麦を詰めるという。もはや、寿司ですらないですよね^^;
一説によると茨城県笠間市あたりが発祥らしいのですが、面白いこと考える人がいるよなぁ。
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- 稲荷揚げ:4枚
- 蕎麦:適宜
- 蕎麦の本返し又はめんつゆ(濃縮タイプ):大匙1
[具材パート]
- むき海老:数尾
- 卵:1個
- カイワレ大根:適宜
【作り方】
- 蕎麦を普通に茹でます。
- 1.をやっている間に、乱切りにしたむき海老に軽く塩をしてフライパンで色が変わるまで炒めます。卵は砂糖少々(分量外)を加えて薄焼きにし、細切りにして錦糸卵を作ります。
- 1.と2.をボウルに入れて蕎麦の本返しを加えてよく和えます。これを稲荷揚げに詰めればできあがり。
【一口メモ】
- 結構美味しいじゃないですか。寿司飯より軽くてすいすい食べられます。あまり重たいものを食べたくない時の夜食なんかに良いかも。
- 稲荷揚げに詰めるのは最初菜箸を使っていたのですが、非常にまどろっこしいです。結論exclamation ×2 手で詰めちゃいましょう。
- 具材は一例です。オーソドックスなレシピではキュウリやオクラを刻んで混ぜるようです。生姜を加えるとさっぱりすると思います。あと、蕎麦なので山葵を加えるのも良いかも。