江戸時代の文献によると三河国(現在の愛知県)芋川(現在の刈谷市)の名物に平たく打った「ひもかわうどん」というものがあると記されているそうです。
これがどうやらきしめんのルーツらしい。
ただ、平打ちうどんは名古屋だけじゃなく群馬にも「ひもかわ」と呼ばれるうどんがありますし、岡山の平打うどんは「しのうどん」と呼ばれています。
脱線ついでに書くと海の向こうイタリアにはタリアテッレと呼ばれる平たいパスタがあったりします。
きしめんの特徴はうどんより厚みが薄い分、短時間で茹で上がること。
だから、どん兵衛をはじめとするカップうどんはきしめんタイプを採用したんじゃないかな。
そして吸水性が良くつゆとの絡みが良いこと。なので、スープをとろみのあるカレーなどにすると良い感じの麺料理になるのです。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- きしめん:2玉
- 市販のカレールウ:1/4箱分
- 薄揚げ:半丁
- 刻みネギ:適宜
[スープパート]
- 鰹ダシ:600g(カップ3)
- 味醂:36g(大匙2)
- めんつゆ:大匙2
[仕上げパート]
- クリームチーズ(ポーションタイプ):2個(20g×2)
【作り方】
- 薄揚げに熱湯をかけて湯通しします。これを5mm幅の小口切りにします。
- 鍋に[スープパート]を合わせて薄揚げを加えてひと煮立ちさせます。カレールウを加えて弱火にし、煮溶かします。
- 2.にクリームチーズを加えて泡立て器で撹拌しきっちり溶かします。
- 3.にきしめんを加えて煮込みうどんの要領で煮込めばできあがり。煮込み時間はパッケージの記載に従ってください。
【一口メモ】
- マイルドでクリーミー。立ち上るほのかなチーズの風味も楽しいです。仕上げにクリームチーズを加えるアイデアはなかなかナイス。他のカレー料理にも応用が利きそうです。
- 具材はシンプルにしていますが豚バラなどを加えて豚汁風にしても良いですし、鶏肉を使って鶏鍋風にするのもありです。
- 短時間で仕上がるのが身上のレシピです。残業で帰宅が遅くなった夜や夜食などにもオススメですよ。
- 市販のルウは半箱使うとカレーライス並みのとろみになるため1/4箱に抑えて味醂、めんつゆで調味を補強しています。スパイシーさが物足りない方は市販のカレー粉かクミン、ブラックペッパー、ガラムマサラなどを加えてください。