「本来の目的と違う使い方だけど役に立つもの」
なんて大喜利が時々SNSで開催されているのを見かけます。
最近見かけたので笑ったのはBluetoothスピーカー。
本来は音楽などを聴くための道具ですが以外に小さい。
そこで……。
職場の電話の着信音を録音しておいて同僚のデスクの電話機の後ろに潜ませる。
同僚が席を立とうとしたら偽の着信音を鳴らす……。
って、いやがらせかよ。
あるいは通路に設置しておいて怖がりの女子社員が通りかかると「ねぇ、こっちを見て」とささやき声を流す。
……、この投稿者は間違いなく職場で嫌われていると思いますw
あるいはバービーの足。
それだけ聞くとなんぞ? と思いますが。
「足を石膏ギブスで固定しているときに、かゆいところをかくのに適している。足のカーブが完璧である」
なんて新発見をした人がいるらしい。
「インターネット。最近ポルノ以外にも使えることがわかってきた」
なんて狙っているのか素なのか判断に迷う投稿があるのもSNSあるあるですね。
そういえばティッシュペーパーの草分けキンバリー・クラーク社が発売したクリネックスティシュも開発意図は女性のメイク落とし用の布の代用品だったとか。
今では花粉症の季節の救世主的なアイテムとしてメイクとはまるで関係のない使われ方をしている方が主流な気がします。
料理の世界でも似たムーブメントはあります。
特に万能調味料と呼ばれるアイテムは時として製作者の思ってもみなかった使われ方をされることがあります。
例えば焼き肉のタレ。
僕はよく煮物に使ったりします。
あれ1本で味が決まるので楽ちんなんですよね。
マヨネーズも元々はサラダの味付けに使われる調味料でしたが今では粉物のトッピングなどにも当たり前にかかっています。
そしてドレッシング。
サラダにかけるだけではもったいない。
例えばこのレシピのように麺料理のつゆの風味を変えるのに一役買ったりもするんですよ。
大葉の香りはすれど姿は見えず。
料理を出された人は幽霊に「ねぇ、こっちを見て」とささやかれたような気分になるかもしれません。
【材料】(1人分)
-調理時間:17分-
- うどん(生または乾麺):1玉または1束
- 天かす:適宜
- (あれば)刻み海苔:適宜
[つゆパート]
- 蕎麦の本返しまたはめんつゆ:大匙1
- 大葉ドレッシング(できればノンオイルタイプ):大匙1
- 昆布出汁の素:小匙1/2
【作り方】
- うどんを茹でる湯(分量外)を沸かして規定時間茹でます(規定時間の記載が10~12分と幅を持たせてある場合はMAXの12分茹でます)。茹で上がったらざるに揚げて冷水で〆ます。更に氷水に入れてしっかり冷やし水気を切ります。
- 1.をやっている間に[つゆパート]を合わせてよく混ぜ冷蔵庫で冷やしておきます。
- 1.の麺を深皿に盛り付け2.を回しがけてよく和えます。これに天かす、刻み海苔をトッピングすればできあがり。
【一口メモ】
- なんの変哲もない冷やしうどんと見せかけてすすってみると大葉の香りが立つというサプライズが待っています。大葉自体は影も形も見えないので食べる人はあれれ? って驚くこと請け合い。
- 過日、冷やしラーメンを作った時に途中で大葉ドレッシングを加えたら面白い味変になったのでこれは和風の麺でやったら旨いに違いないと思ったのがこの料理の成り立ちです。
- つゆを麺に絡めてから天かすをトッピングする手順にしています。こうすると天かすのカリカリした食感とつゆを吸ってふやけていく風味の両方が楽しめるのです。
- 市販のドレッシングはよくできているので同じ要領でめんつゆとブレンドしていろいろな冷やしうどんを楽しんでみてください。胡麻ドレなどを使ってもめっちゃ美味しいと思いますよ。