【おわび】 当店は鈍なことですが一銭洋食しかよう作れません。悪しからず。
京都のB級グルメ「一銭洋食」の店先に出ている看板にはこう書かれています。
この看板はもちろん本心からの「おわび」ではなくうちの店はこの料理1本で勝負するという味への自負と料理人の気概を込めた決意表明なのでしょう。
似たような店は他にもあってお品書きに「支那そば」「支那そば(大盛り)」以上なんてラーメン屋さんを見かけることもあります。
反面、これでもかこれでもかとメニューが豊富なお店もあります。
それぞれ理由があっての店のポリシーなので部外者が口を出すことではありませんが普段遣いにする飲食店としては後者のほうが嬉しいなと僕は思ってしまいます。
いくら一銭洋食が美味しくても、支那そばが美味しくても、毎日それでは飽きてしまいます。
たまには別のものが食べたい! 料理を選べるというのは飲食店の魅力のひとつではないでしょうか。
更に贅沢なことをいうと和食のお店で洋風なメニューがあったり洋食のお店で和風な品書きがあるとサプライズっぽくてワクワクしてしまいます。
興味をそそられてつい頼んでしまうこともしばしば。
例えばうどん屋に入ってこんな料理が品書きに並んでいたら僕ならいの一番に頼んでしまうかも。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- うどん(乾麺):1束
- ツナ缶:1個
- しめじ:1/4房
- 粗挽きブラックペッパー:少々
- 粉チーズ:適宜
[スープパート]
- 牛乳:80g(80ml)
- 水:50g(カップ1/4)
- コンソメの素(顆粒):4g
- 塩:ひとつまみ
【作り方】
- うどんを茹でる湯(分量外)を沸かしてうどんを規定時間-2分茹でます。
- 1.をやっている間にツナ缶の油をフライパンに入れ中火にかけます。小房に分けたしめじを加えてしんなりするまで炒めます。
- 2.にツナと[スープパート]を加えてひと煮立ちさせ弱火で1分煮込んで火を止めます。
- うどんが茹で上がったらザルに揚げ水で〆ずに3.に投入します。スープをうどんに絡ませながら中火で1分煮込みます。
- 4.を深皿に移して粗挽きブラックペッパーと粉チーズをふればできあがり。
【一口メモ】
- うどんは淡白でほぼ味がしないので洋風のスープにもよく合います。うどんは軽く煮込んでいるのでちょっとコシが弱くなりますがそれもまたリゾット風で面白い。
- ツナ自体にも味は付いているので味が濃くならないよう調味料を加減してください。
- しめじは他の茸類に置換可能です。今回は椎茸を使ってみました。
- ツナはベーコンやソーセージなどの加工肉に替えてみても楽しいですよ。