ファミレスでも定番メニューのドリアってどんな料理? と訊かれたら案外説明に悩む人は多いかもしれません。
一口でいえばご飯を使ったグラタン──ライスグラタンとも言えるドリアは日本生まれの和製洋食です。
その誕生は1930年頃とのことなので昭和初期、横浜のホテルニューグランドで体調を崩した銀行家のために即興で供された料理なのだとか。
料理の構成はピラフまたはバターライスにペシャメルソースなどをかけてオーブンで焼いたもの。
ソースはペシャメル以外にも海老のクリーム煮などが使われることもあり、後にはチーズを載せるスタイルも考案されました。
一つの特徴は使うご飯として白ごはんではなく味のついたピラフが使われること。
和風に置き換えれば炊き込みご飯ですね。
とある週末、炊き込みご飯をちょっと作りすぎて味に飽きてきちゃった。
そこでトマト缶にチーズを合わせて和洋折衷のこんなドリアを作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- 炊き込みご飯:1膳分
- トマト缶(ダイスカット):150g
- コンソメの素(顆粒):2g
- スライスチーズ:1枚
- オレガノ:少々
- 粗挽きブラックペッパー:少々
【作り方】
- オーブンを230度に予熱します。耐熱皿に炊き込みご飯を入れトマト缶、コンソメの素、オレガノを加えてよく混ぜます。細切りにしたスライスチーズをその上に並べます。
- 1.をオーブンに入れて15分焼けばできあがり。
【一口メモ】
- 意外に炊き込みご飯にトマトという組み合わせは好相性でした。和風の味付けのご飯にトマトの酸味のコンビネーションがクセになります。
- お好みでタバスコを振れば更に酸味が増して強烈な辛さとともに食欲を刺激してれくれますよ。
- ドリアは本来、ピラフやバターライスをわざわざ作ってからこしらえる料理ですがちょっと作りすぎた炊き込みご飯などを転用すればめっちゃお手軽に楽しむことができます。しかも最初から具だくさんなので贅沢な1品に仕上がりますよ。