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野菜料理(和食)

茄子の茶筅煮

三度の食事はほぼ自炊をしているのであまり外食や市販のお惣菜のお世話になることがありません。

それでもたまに億劫になってスーパーやコンビニでお惣菜を買って帰ることもあります。本当に感心してしまうのですが、市販のお惣菜は進化してますよね。

特にセブンイレブンがお気に入りなのですが、昔ながらのお惣菜が如何にも家庭の味って感じに調理されています。それでも、不遜を恐れずに言わせてもらえば「つまらない」と感じることがあります。

スーパーやコンビニには、やたら醤油辛い煮付けなど売っていません。ダマができちゃってるクリームシチューも半分焦げた焼き魚も売っていません。日によって味が変わることもありません。

まるで一年前から何をもらえるのか予告されてるクリスマスプレゼントのように封を切る前からどんな味かわかってしまうのです。

たまにびっくりするほど不味かったり、たまにうっとりするほど美味しかったりするのが家で作る料理の醍醐味なのかもしれません(そうなのか?^^;)。

特に新しい料理に挑戦する時のワクワク感は何物にも代えがたいと思ってしまいます。時代小説「みをつくし料理帖」の最終巻に登場したこの料理に初挑戦しながらそんなことを考えておりました。

【材料】(2人分) 

調理時間:15分(冷ましながら煮含める時間は含めていません)-

  • 茄子:2本
  • おろし生姜:ひとかけ分
  • 花がつお:適宜

[煮汁パート]

  • だし汁(濃いめに引く):150g
  • 濃口醤油:9g(大匙1/2)
  • 酒:7g(大匙1/2)
  • 砂糖:5g(大匙1/2)

【作り方】

  1. 茄子はヘタを取り、くるくる回しながら7mm間隔くらいで縦に包丁目を入れます。
  2. 小鍋にだし汁、酒、砂糖を入れてひと煮立ちさせます。これに茄子と濃口醤油を加えてアルミホイルで落し蓋をして弱火で10分煮ます。
  3. 2.の火を止めて自然に冷まし味を染みこませます。
  4. 3.を器に盛って花がつおを散らし、おろし生姜をちょんと載せればできあがり。冷蔵庫で冷やすとなお美味しいです。

【一口メモ】

  • 焼きなすの香ばしさはありませんが、ほっこりと優しい味です。おろし生姜が舌の上でひんやりとして暑い夏の夜にうってつけの一品かも。
  • 名前の由来は茄子を茶筅(茶道でお茶をシャカシャカする道具)に見立てたところから来ています。昔の人は粋な名前を付けますね。
  • 2.の工程をより丁寧にするならば先にお酒を入れて火にかけマッチやチャッカマンで点火してアルコールを飛ばしてからだし汁、砂糖を加えて下さい。小さな子供さんのいるご家庭では特にこの手順がお薦めです。
  • お好みで煮汁に鷹の爪の輪切りを入れてピリ辛にしても楽しいです。

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