大学時代、仲が良かった後輩の友人観はちょっと変わっていました。
「たとえば何年も会っていない友人とたまたまよく行く喫茶店でばったり出会うとするじゃないですか。
で、向かい合わせに座るんですがお互いにカバンから小説なんかを取り出して読み始めるんです。
特に会話はなし。
で、2時間くらいしたら「じゃ、またな」って言って別れる。
これが(僕の)理想の友人なんです」
ちょっと夢見がちなところがある彼らしい意見だなぁと思うのですが異論は出まくるでしょうね。
「それ、友達でもなんでもなくね」
まあそうツッコみたくなる気持ちはよくわかりますがここまで極端ではないけど僕も彼寄りの考えだったりします。
生来、人とベタベタするのが苦手で長時間誰かと行動を共にするイベントがあったりすると出かける前から億劫になる質なので僕の理想の交友関係も飲み屋の常連同士みたいなのが丁度良い感じ。
待ち合わせして店で落ち合うなんてことは皆無。
けど、たまに店で顔を合わせればひととき他愛ないおしゃべりをして「じゃ、また」と言って暖簾をくぐって別れるみたいな。
人によったら
「寂しいやん。友達ってのはもっとこう助け合って云々」
とおっしゃりそうですがそれに抵抗感を覚えるのはどうにも僕は依存関係というのが苦手だからかなと思っています。
僕が理想とする人と人の関係性は例えるなら「ルパン三世と次元大介」みたいなもの。
彼らの関係は世間一般でいう友達とは違うと思います。
普段はルパンはルパンで次元は次元で単独の仕事もしたりしていてお互いに相手がいなきゃ何もできないなんて関係ではありません。
それでもひとたびタッグを組んだら最強。
息ぴったりのコンビネーションを発揮するし相手がピンチに陥ったら躊躇いなく救いの手を差し伸べます。
僕にも友人と呼んで良いだろう方々が何人かおりますがその人たちとの関係はかくありたいと思っています。
で、ここから本題(前振りながっ)。
豚肉はそれ単体でさまざまな料理の主役を張ることができる食材です。
同じくニラもこれがなけりゃ始まらないと思える料理がいくつもあります。
けど、ひとたび豚肉とニラがコンビを組んだら向かうところ敵なし。
最強の料理を作ることができると思うのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:18分-
- 豚バラスライス:100g
- にら:2本
- 玉ねぎ:1/4個
- にんにく:ひとかけ
- ごま油:4g(小匙1)
- 水:350g(350ml)
- (市販の)カレールウ:1/4箱
- 白ご飯:食べたいだけ
【作り方】
- 豚肉は食べやすい大きさに切ります。玉ねぎはくし形に切ります。にらは3cm幅のざく切りにします。にんにくはみじん切りにします。
- 鍋にごま油とにんにくを入れて弱火にかけます。香りが立ってきたら肉を入れて中火にし、色が変わるまで炒めます。更に玉ねぎを入れてしんなりするまで炒めます。
- 2.に水とにらを加えてひと煮立ちさせます。一旦火を止めてルウを割り入れ10分煮込めばできあがり。お皿にご飯をよそいカレーをかけて戴きます。
【一口メモ】
- にんにく、ニラなど風味の強い食材を使った「強いカレー」になりました。スパイスとの相性もばっちりです。
- 手持ちがS&Bゴールデンカレー(辛口)だったのでS&Bのサイトに載っていたレシピを参考にさせてもらって少々アレンジしています。このカレールウの特徴はスパイスの風味を前面に出しているところなので醤油等他の調味料は敢えて加えないようにしています。
- ニラはすぐに火が通りますので加えるのは最後で構いません。
- 豚肉とニラは中華では定番のコンビですがカレーなどエスニック料理にしても強力なタッグを発揮してくれますよ。