今日の話は料理とは全然関係ないのですが、中間試験や受験を控えて英語などの暗記モノに挑まねばならないあなたにとっては天啓に等しい朗報です。
たった2日で600問の4択問題の正解を丸暗記できる!!──としたら、その秘技を知りたくありませんか?
しかも参考書もスマホの暗記アプリもいりません。使うのはボイスレコーダーのみ!
って、もったいをつけていないで、とっとと解説を始めます。
暗記カードの想い出
過日、電車の中で単語カードを繰っている学生さんを見掛けました。
チラ見するとカードにはかなり細かい文字がぎっしりと書き込まれておりました。
中間試験が近いのか、はたまた受験勉強か。
頑張ってるなぁと思う反面。その記憶法は効率が悪いんだけどなぁと思ってちょっと気の毒になりました。
僕も高校生の頃は単語カードを作ったりしてせっせと繰った時期がありましたが正直なかなか記憶が定着しなかった覚えがあります。
そう、視覚から入る文字情報って意外と記憶に残らないのです。
視覚の記憶、聴覚の記憶
例えばお気に入りの小説があって、何度も読み返していても、ある一節を一言一句間違わず正確に暗唱するのって結構難しいですよね。
ところが、お気に入りの映画のワンシーンのセリフを正確に再現するのはそれほど難しくはありません。
少なくともその映画を再生したら、登場人物が口にする前に次のセリフが勝手に頭に浮かんだりすることは往々にしてあります。
もう何回観たかわからないくらい観た宮崎駿監督の「ルパン三世カリオストロの城」なんて、僕は最初から最後までどのセリフも空で言えますよ^_^(って、どんだけ観たんだよ)。
どうやら、視覚より聴覚から入る情報の方が人間の記憶に残り易いようなのです。
科学的な仕組みはよく分かりませんが、五感が取り入れる情報の80%以上が視覚から入ってくると聞いたことがあります。
あまりにも情報量が多いので、視覚から入る情報は恐らく入るそばから捨てる仕組みになっているのじゃないのかなと僕は推測しています。
例えば、車を運転していて「前の信号が黄色に変わった」という情報は記憶する必要があります。
けど、その信号を通過したら覚えている必要はありません。むしろいつまでも覚えていると気が散って次の信号に集中できない気がします。
なので無意識のうちに「前の信号が黄色に変わった」という情報は次の瞬間には忘れられる仕組みなっているんじゃないかなと思うのです。
けど、このメカニズムは逆に「記憶を残したい」というニーズにとっては妨げになります。
なら、より記憶に定着し易い(らしい)耳からの記憶に頼っちゃえ、というのがこの暗記術の肝です。
具体的にどうやって実践するのか早速解説していきましょう。
耳から記憶する超速・暗記術
以前、PMP(アメリカのプロジェクトマネージメントの資格)の試験に挑んだ時、僕は『耳から記憶する暗記術』を実践しました。
PMPの出題形式は200問で主に4択問題です(論述形式の問題はなし)。で、何問以上正解なら合格というボーダーラインがあるパターン。
余談ですが、まぐれ当たり防止のためにランダムに何十問か抽出されて採点対象外になると聞きました。なんか、アメリカらしい(^^;
で、受験対策の講座を受けたら模擬試験問題集600題をもらったのです。
まずはこの問題とその正解を丸暗記してみよっかなとなんで思ったかは忘れましたが(同じ問題が出るわけないのにね)、とりあえずチャレンジしてみたのです。
その時に実践したのが、今日紹介する「超速・暗記術」というわけです。やり方はこんな感じ。
準備
ボイスレコーダーに問題と答えを録音します。
あ、もちろんボイスレコーダーは専用機じゃなくてスマホのアプリなんかでも構いません。
600題を1度に録音すると量が多すぎるので、50題ずつに分けて12セット作りました。
録音のコツ
- 読み上げは早口に。その方が再生時間を短縮できて、反復して聴く回数を増やせます。
- 問題と答えの間に一呼吸間を空けること。シンキング・タイムというわけですね。
結果、1セットの再生時間は7〜8分くらいになりました。
この録音教材を作るのにまる1日近くかかりましたし、喉はからからになりましたが、とりあえず準備完了。あとは、暗記あるのみ。
実践
実践といっても、電車の中で、道を歩きながら、スーパーで買い物をしながらイヤホンを付けてそれを再生するだけです。
その際、問題を聞いたら答えを(小さな声で)口に出して言います。
これだけです。注意が必要なのは大きな声で口に出して言わないこと。怪しい人と思われます(・_・;
実践のコツ
- 問題が耳に流れてきたら正解をイメージして必ずそれを口に出して言うこと。『言葉を発する』ことで記憶の定着は格段に向上するようです。
- 実践を始めたら起きている間はひたすら、可能な限り、ヘビーローテーションで聴き倒してください。俗に言う『耳にタコができる』状態を作るのが記憶を定着させる秘訣です。
このやり方を2日続けたら600題、ホントに丸暗記できました。模擬試験のどの問題を見てもすっと正解が思い浮かぶようになりました。
というか、耳馴染みのある自分の声で「◯◯とは?」って言う文言を耳がタコになるくらい聞かされたら「ああ、はいはい、△△ね」って勝手に出てくるようになりますって。
成果
結果、問題を聞いたり見たりすると自動的に答えが頭の中に浮かぶようになりました。
もちろん、記憶が定着するまでにかかる時間に多少の個人差はあると思いますが、この方法にかぎっては地頭の良し悪しがどうという個人差は関係ないと僕は思っています。
- お気に入りの映画に出てくるセリフを一言一句違わず正確にいえる。
- 好きなアーティストの新曲を早々に覚えて歌詞を見なくてもカラオケで歌えるようになれる。
それくらいの記憶力があれば十分実践できます。
ま、これだけでは「なぜ、この問題の答えがそうなのか」という部分がすっぽりと抜けているので、改めて、ちゃんとそのお勉強はしないといけないのですが大きな自信にはなりました。
ちなみに、件(くだん)のPMPの資格試験は2008年に受験。無事合格しましたよ💘
これから受験シーズン真っ盛りに突入していくわけですが、最後の悪あがき(?)をしたいあなたには特にお薦めの即効・暗記術。
騙されたと思って、ぜひ一度お試しあれ。
2019/10/17 Thu.