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アジアン料理

カイジャオ

巨人、大鵬、卵焼き高度成長期に流行った言葉です。

作家の堺屋太一が官僚時代に「子供ってたいてい巨人、大鵬、卵焼きが好きだよね」と言ったのが端緒だったとか。

それっておこちゃまの好みだろと揶揄する言葉として「大洋・柏戸・水割り」なんてのもありました。

渋い大人の男ならこういうのが好きなんだぜという言葉ですね。

後にその対語的な子どもたちが嫌いなものを指す言葉で「江川・ピーマン・北の湖」なんてのが登場しましたっけ(けっこうひどい^^;)。

あるいは「おしん・家康・隆の里」──辛抱強い人のビッグ3らしい。

ま、言った者勝ちですよね(笑)

とまれ、卵の供給が安定しだした高度成長期頃から卵焼きはお弁当のおかずの定番で子供に限らずこれが好きな人は多いでしょう。

卵を焼くという料理は和洋中いずれの世界にも存在します。

中華の芙蓉蟹はかに玉という名前で日本でもポピュラーですし、洋食の世界でもオムレツは誰もが知る料理です。

スペインのトルティージャやイタリアのフリッタータもオムレツの変形版で「スペインオムレツ」とか「イタリアンオムレツ」なんて呼ばれることもあります。

それと同じで東南アジアの国々にも独自の「○○版オムレツ」と呼ぶべき料理がけっこうあるのですが、タイの「カイジャオ」はその中でもちょっと変わった卵料理なのです。

【材料】(1人分) 

調理時間:5分-

  • 揚げ油:60g(大匙5)

[卵液パート]

  • 卵:1個
  • ナンプラー:6g(小匙1)
  • ブラックペッパー:少々

【作り方】

  1. 揚げ油をフライパンに張って強火で2分温めます。
  2. 1.をやっている間に[卵液パート]をボウルに合わせて泡立て器でしっかり混ぜ込みます。
  3. 2.を1.に流し込みいじらずに1分半揚げ焼きにします。フライ返しでひっくり返して更に1分半揚げ焼きにすれば出来上がり。

【一口メモ】

  • 外はカリッカリで中はふわふわ。ちょっと他にない食感の卵料理です。ナンプラーの香りも刺激的でエスニックって感じですね。しかし、卵を揚げるという発想はなかったな。
  • 写真は「タイ風オムライス」として試作したものです。下はタイの炊き込みご飯のカオマンガイ(鶏肉の炊き込みご飯です)。その上にカイジャオを載せてカオマンガイで使うスイートチリソースをかけています。
  • 料理名はタイ語で「カイ」=卵、「ジャオ」=ひたひたの油で焼くという意味だそうで主食材と調理法が合わさった言葉になっているんですね。
  • このレシピはプレーンオムレツですがポピュラーなやつはカイジャオムーサップ。ムーは「豚肉」、サップは「ひき肉」という意味で豚ミンチ入りのオムレツになります。

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