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アジアン料理

サンマと大根のコチュジャン煮

宮崎駿監督は、「ルパン三世カリオストロの城」を世に出した1979年末から風の谷のナウシカをリリースする1984年までの4年間にハリウッドでデビューする機会があったそうです。

日米合作による制作が企画されていた作品名は「NEMO/ニモ」。

アメリカ人なら知らない人はいない伝説級の新聞連載コミックが原作です。

いろいろ意見のぶつかり合いがあって結局、宮崎さんはこの企画から離脱するのですが制作が始まったばかりの頃、ハリウッドの伝説級アニメーター(ディズニーの白雪姫やピノキオを作った人たち)が講師になって日本人アニメーターにアニメ制作のノウハウを伝授する『研修』が企画されたらしい。

その研修に参加したのが大塚康生、高畑勲、宮崎駿といった錚々たる面々。

なんか名前を聞いただけでツッコミどころ満載なのですが(笑)。

ところがいざ研修を始めてすぐのこと。宮崎さんのスケッチを見、カリオストロの城を観てしまった講師陣が一言。

「僕らに教えることは何もありません」と言ったとか。

ま、そうなりますよね(笑)。

それだけ当時のハリウッドでは日本のアニメーションの知名度が低かったというか、当時すでに日本のアニメーションはアメリカと肩を並べる実力を持っていたということなのでしょう。

過日、スーパーで特売されていたサンマの味噌煮缶(98円)を買ったのですがそのまま開けて皿に盛って夕飯のおかず──というのはあまりにも味気ない。

そこで野菜を加えてボリュームアップした煮物にアレンジしようと考え、こんな料理を作ってみました。

ホントはもっといろいろ調味料を加えていじらないといけないかなと思っていたのですが缶の煮汁を味見してみてその旨さにびっくり。

「僕が調味することは何もありません」と思っちゃいました。

かつてのハリウッドのアニメーター同様、僕も日本の缶詰の実力をずいぶんと見くびっていたようです。

【材料】(1人分) 

調理時間:15分-

  • サンマの味噌煮缶:1缶
  • 大根:3cm
  • 刻み葱:少々

[追加の煮汁パート]

  • 水:100g(カップ1/2)
  • コチュジャン:6g(大匙1)
  • 濃口醤油:6g(大匙1)

【作り方】

  1. 大根を下茹でする湯(分量外)を小鍋に沸かします。待っている間に大根の皮をかつら剥きにして7mm厚のいちょう切りにします。これを沸騰した湯に入れて5分下茹でします。
  2. 1.をざるに揚げて湯を切り小鍋に戻して缶の煮汁を加えて中火で3分煮ます。これにさんまと[追加の煮汁パート]を加えて蓋をせずに中火で3分煮たら出来上がり。器に盛って刻み葱を散らします。 ※[追加の煮汁パート]の水は一旦、缶に入れて残った煮汁を洗い落とすように振ってから小鍋に加えましょう。

【一口メモ】

  • べらぼうに美味しかったです。日本の缶詰の調味技術の高さを再認識しました。ホントよくできているよなぁ。
  • 野菜は大根のほかに人参やインゲン、茸類などを入れるとしっかりしたおかずになります。
  • 缶詰はメーカーによって味の濃さに差異があると思います。工程2.で100mlの水を加えて一旦伸ばし、蓋をせずに煮ることで味の調整をしていますので煮詰める加減は味を見ながら決めてください。「ちょっと物足りない」と感じる濃さで火を止めると余熱で煮詰まってちょうど良い加減になると思います。

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