今では考えられないことですがバブル経済の全盛期、ライバル社との入札に競り勝った案件でお客様を招いてプロジェクト発足記念パーティーみたいなことをやりました。
ビルの38階をぶち抜きで貸し切りにした立食スタイルの会食。
豪奢な料理に豪奢なお酒。
「あ、お酒がなくなりそう」
と思ったらすっとコンパニオンのお姉さんが寄ってきてお酌してくれるそんな仰々しくも華やかな一夜でしたね。
こういった席で出される料理にはひとつ鉄則がありまして「一口で食べられるもの。かぶりつかなくて済むもの」で統一されるのがお約束です。
なぜかというと女性は料理にかぶりつくとリップが取れます。
そうするとお化粧直しの手間が発生するのでそれに対する配慮だとか。
昔、友人のホームパーティの料理を請けた時に出そうとした料理で母上に叱られましたっけ。
「これだから男は……」
てな具材に^^;
その点、この料理はお上品に少しずつつまめるのでパーティーにはもってこい。
加えて一瞬でできてしまうので補充が必要になってもすぐ出せる。
知っておいて損のない1品ですよ。
【材料】(2人分)
-調理時間:1分-
- クリームチーズ:50g
- ブラックオリーブスライス:十数枚
- オリーブオイル:8g(小匙2)
- レモン果汁:5g(小匙1)
- 塩、ブラックペッパー:少々
【作り方】
- クリームチーズは1cm角のさいの目に切ります。すべての材料を合わせてざっくり混ぜればできあがり。
【一口メモ】
- チーズとレモンの酸味の相乗効果でさっぱりした風味に仕上がります。オリーブオイルのリッチな香り、オリーブのフルーティーな味わい、ブラックペッパーの刺激的なスパイシーさは良いアクセント。単純に見えて奥の深い皿なんですよ。
- クリームチーズはけっこう高いので材料費はそれなりにかかります。ただその分、ホームパーティに出せば豪華さ、華やかさを演出できること間違いなし。ここ一番の勝負料理にどうぞ。
- 変化球としてレモン果汁を柚子など和風の柑橘系に変えると意外性を演出できます。粗くみじん切りにしたナッツ類を加えても美味しいですよ。オススメは茹でたピスタチオ。塩分を含んでいるので塩はその分控えましょう。