当たり前といえば当たり前、けど不思議といえば不思議なことにご当地の名前がついていてもその土地に行くと存在しない料理があります。
たとえばアメリカでは薄いコーヒーを飲む習慣はあるけれどカフェのメニューにアメリカンコーヒーという名前の飲み物はありません。
広島に行くとお好み焼き屋はいっぱいあれど「広島風お好み焼き」とわざわざ謳っているお店は皆無らしい。
土地の人にとってあれは「お好み焼き」という食べ物以外のなにものでもないということかな。
中国にはたくさんの麺料理がありますが「中華そば」と呼ばれる料理はないらしい。
それと同じでドイツに行ってもジャーマンポテトと呼ばれる料理はないみたい。
あれは日本人がそういう名前を付けちゃったということのようです。
更に同じくナポリに行ってもナポリタンというパスタ料理はありません。
ナポリタンは純然たる和製パスタなのです。
ならば! 細切りにしたじゃがいもをパスタに見立てたこの料理の国籍はどこになるのでしょう?……。……、……。
はい。生まれは横浜、僕の家のキッチンとしか言いようがないですね。ま、美味しいから問題ないのだ^^
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- じゃがいも:2個(200gくらい)
- バター:10g
- 粉チーズ:適宜
[具材パート]
- ベーコン:50g
- 玉ねぎ:1/4個
- ピーマン:1個
- きのこ類(マッシュルーム、エリンギ、しめじ、椎茸など):適宜
- 塩、ブラックペッパー:少々
- コンソメの素(顆粒):2g
- トマトケチャップ:50g
- 粒マスタード:大匙1
- 牛乳:15g(大匙1)
【作り方】
- じゃがいもは5mm角の細切りにして電子レンジの500ワットで2分チンします。待っている間にベーコン、玉ねぎ、ピーマンは細切りに、きのこ類も食べやすい大きさに切ります。
- フライパンにバターを入れて中火にかけ融かします。これに[具材パート]
- と塩、ブラックペッパーを加えてしんなりするまで炒めます。
- じゃがいもを2.に投入し中火にかけます。コンソメの素を加えてトングでざっと混ぜ、トマトケチャップと粒マスタードを加えてしっかり和えます。
- 仕上げに牛乳を加えてさっと混ぜればできあがり。皿に盛って粉チーズをたっぷり振って戴きます。
【一口メモ】
- まさにナポリタン味のジャガイモ料理。そのくせ、マスタードが利いているところはジャーマンポテトっぽい。ビールが進むこと請け合いの一皿です。
- 腹持ちはパスタよりうんと良いです。どうにもお腹が空いてたまらないという日にはランチタイムから食べちゃうのもありですよ。
- お好みでタバスコを振ってももちろん美味しいです。あるいはチリパウダーを振ってベリーホットにするのも良いなぁ。
- じゃがいもは少し硬さが残る程度にレンチンするのがコツ。加熱し過ぎに注意です。できれば電子レンジではなくきちんと茹でると食感はぐっと良くなりますよ。