フランス料理が繊細な料理と言われる理由の一端に食材に火を入れる技法が実に多岐にわたっているということが挙げられます。
それだけ食材毎に最適な火入れの手法が長い年月をかけて研究されてきた表れなんでしょうね。
ムニエルもそんな火入れの技法のひとつで本来は魚を焼くテクニックです。
フランス語ではmeuniereと書くのですがこれはmeunier(粉屋)の女性名詞。
和訳すると粉屋のおかみさん風と言った意味になります。
調理の流れはざっくりこんな感じ。
- 材料に粉をまぶす。
- バターで両面焼く。
- レモン汁をかける。
最初に粉をまぶすところから粉屋のおかみさんが作った料理といった名前が付けられたみたいです。
仕上がりの特徴は表面の粉が焼けてカリッとした食感になり、中身は粉にガードされてしっとりしているというのが身上です。
茄子が安かったので購入。本来は魚に使うムニエルの技法で焼いてみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 茄子:中サイズなら2本、長なすなら1本
- 薄力粉:適宜
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- バター:12g(大匙1)
- レモン果汁:10g(小匙2)
[ソースパート]
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 酒:10g(小匙2)
- 味醂:6g(小匙1)
- おろしにんにく:ひとかけ分
【作り方】
- 茄子はがくを取って1cmの輪切りにします。両面にしっかりめに薄力粉をまぶします。
- フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけます。これに茄子を加えて油を吸わせながら両面焼き色が付くまで焼きます。
- 2.の油がほぼなくなったらバターを加えます。バターが半分融けたところで[ソースパート]を加えて絡めながら水気がほぼなくなるまで焼きます。火を止めてレモン果汁を回しがければできあがり。
【一口メモ】
- 外はカリッと中はしっとり。そしてにんにくの利いたバター醤油風味というのは鉄板です。いくらでも食べられちゃう。
- 手早く作れるので朝の忙しい中、お弁当にあと1品ほしいときにもオススメですよ。
- このレシピは茄子を使った小鉢料理風ですが魚を使うとしっかりしたメインのおかずになります。タラなど淡白な白身魚で同じように調理しても美味しいですし秋鮭なんかもありです。