僕の母は料理が好きな人で「普通は家で作らんだろう」というようなものでも作ってしまう人でした。
でも、振り返ってみると僕が小さかった昭和四十年代、五十年代ってまだまだ『家』がしっかりしていて夕方になったらお母さんが夕飯の支度を始めるというのは当り前のことだったのかもしれません。
朝食に出てくる多彩なパン。洋食、中華、和食なんでもござれ、お好み焼きなんか婆ちゃんが凝り性だったので近所の鉄工所に頼んで誂えた特製の鉄板で焼いていました^^;
そんなお惣菜の中で、つくねや肉団子の記憶がほとんどないというのは不思議と言えば不思議な気がします。
父が癌で早逝した時、大学生の僕を筆頭に下には二人妹がいて当時家計はかなりひっ迫していたと今でも申しますので、ミンチは
値段のわりにボリュームが出せず手が出しづらかったのかもしれませんね。
その反動が今になって来ているのかもしれませんが、僕は結構、つくねやミートボールが大好きです。特にこれのように野菜
がたっぷり入ったやつはなんだか見てるだけでもワクワクしちゃいます。
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- 乾燥ひじき:10g
- 鶏胸肉ミンチ:100g
- あり合わせの野菜:玉ねぎ、人参、茸類など
- ごま油:少々
[下味パート]
- 溶き卵:1/2個分
- 片栗粉:6g(小匙2)
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- オイスターソース:3g(小匙1/2)
- ホワイトペッパー:少々
- 酒:7g(大匙1/2)
[調味料パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:18g(大匙1)
- 酒:15g(大匙1)
- 砂糖:9g(大匙1)
- 水:30g(大匙2)
【作り方】
- 乾燥ひじきは水に浸けて戻して、1cm幅のざく切りにします。野菜類はみじん切りにします。
- 1.、鶏ミンチ、[下味パート]をボウルに合わせてよく捏ねます。これを6~7個に分けて円盤状に成形します。2人で食べる時は偶数に分けた方がケンカにならなくて良いかも。
- フライパンにごま油を引いて中火にかけ、2.を並べて両面こんがり焼きます。
- 3.に[調味料パート]を加えて煮立たせ絡めるように炒り付けながら徐々に火を弱めていきます。水気がほとんどなくなったらできあがり。
【一口メモ】
- 定番だけど美味しいです。立役者は有り合わせの野菜。お肉オンリーより複雑な味が楽しめます。これで栄養も摂れちゃうんだからいうことなし。
- 下味に豆板醤を加えるとピリ辛になって楽しいです。あと、[調味料パート]の濃口醤油を半分にしてタコ焼きソースを加えると子供が喜びそうな味になります。
- 食べてから思ったのですが、細かく刻んだ鶏軟骨(三角)を加えるとコリコリした食感が楽しめてグレードがあがるかも。