少し前、ファミリーマートのお惣菜、「お母さん食堂シリーズ」が炎上していました。
発端はそのネーミングを変えてほしいという高校生の署名運動。
「なんで、ご飯はお母さんが作るって決めつけるの? 料理はお母さんが作るものという固定観念の刷り込みをなくしたい」といった動機でした。
ネットでは賛否両論沸き起こっていましたが僕的には「その発想はなかった」とちょっと新鮮でした。
そもそも「おふくろの味」というのは「既製品やお店では味わえない素朴だけど温かみのある味」という好意的な常套句ですし、「おふくろ」という単語にフェミニズム的ニュアンスが含まれているなんて思いつきもしませんでしたから。
ま、騒動の是非は置いておいて「お母さん食堂シリーズ」は僕も食べたことがありますが良くできています。
既成のお惣菜と違って手作り感が前面に押し出されている。
これは家庭料理に渇望している人なら飛びつくだろうなと思いました。
ところで、どうやら「おふくろの味」というのはちょっとしたトレンドになっているようで中食のお惣菜の世界だけでなく例えばキッコーマンからは「うちのごはん」シリーズというCOOK-DOのお惣菜版みたいな合わせ調味料が出されていたりします。
種類も豊富でスーパーで見かけたときはしばし見入ってしまいました。
で、……。買って帰らないのが僕なんですよね^^;
「お、これ美味しそう」と見定めた料理の材料だけ買って家で調味料を合わせて作ってしまう。
なんて、ヤなお客なんだ。ということで、おふくろの味っぽいこんな料理を作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 厚揚げ:半丁(小ぶりなら1丁)
- 青梗菜:1株
- しめじ:半株
- サラダ油:少々
- 水溶き片栗粉:6g(小匙2)分
[煮汁パート]
- だし汁:100g(カップ1/2)
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 味醂:18g(大匙1)
- オイスターソース:6g(小匙1)
- おろし生姜:ひとかけ分
【作り方】
- 厚揚げは1cm幅にスライスします。青梗菜は根本を落として葉と茎に分け茎は縦4つに切ってバラバラにします。しめじは小房に分けます。
- 中華鍋かフライパンにサラダ油を入れて強火にかけ青梗菜、しめじを手早く炒めます。これに厚揚げを加えてさっと炒めます。
- 2.に[煮汁パート]を加えて中火にし、蓋をして3分煮込みます。蓋を取って水溶き片栗粉を加えとろみをつければできあがり。
【一口メモ】
- 定番のお惣菜っぽい料理ですがオイスターソースと生姜が中華風のテイストを加えてくれるのでちょっとおしゃれな感じ。純和風のお惣菜に飽きたらオススメかな。
- お好みで豚や鶏もも肉のミンチを足してそぼろ餡にしても楽しいですよ。
- 醤油を3g(小匙1/2)に減らして代わりに鶏ガラスープの素を4g加えると完全に中華惣菜っぽくなります。コンソメの素(顆粒)を使って下茹でしたブロッコリーを加えれば洋風にもなるのでけっこう汎用性のあるレシピなのです。