高野豆腐は凍り豆腐(こおりとうふ)、凍み豆腐(しみどうふ)とも呼ばれる保存食です。
起源は諸説ありますが寒い地方で冬に豆腐を外に出しておいて凍らせてしまったことから発明されたという偶然説が意外に有力みたい。
他にも伊達政宗が兵糧研究した成果として編み出した食品という説もあります。
食料の確保は戦争をする上で至上の命題。そこから生み出された食品は数多あるのでしょうね。
名前の由来は江戸時代、高野山詣での土産物として名を知られるようになったからだとか。如何にもありそうな由来だと思います。
昭和の食卓やお弁当には普通に登場していた高野豆腐ですが近頃はどうでしょう?
今どきのお母さんが進んで購入する料理アイテムじゃない気がするんですよね。
なんとなく野暮ったいと言うか年寄りくさいと言うか。
けど、こんな風にお肉とコラボすれば意外にボリューム満点のおかずに変身。これなら子どもたちにも喜ばれそうです。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 高野豆腐:1枚
- 豚肉スライス(極薄切り):4枚
- サラダ油:少々
[調味料パート]
- 味醂:18g(大匙1)
- 砂糖:4g(大匙1/2)
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 酒:5g(小匙1)
【作り方】
- 高野豆腐を5分ほど水につけ戻します。これを4等分の拍子木に切ります。 ※食感がぱさぱさになるので戻した高野豆腐は絞らないこと。
- 1.を豚肉で巻きます。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、2.の巻き終わりを下にして色が変わるまで四方まんべんなく焼きます。
- 3.に[調味料パート]を加えて炒り付けながら炒め焼きし、水気がほぼなくなったらできあがり。
【一口メモ】
- お肉の量はごく少量なのになかなかボリューミーで腹ごたえの良いおかずになります。てりやき風の甘辛な味付けは高野豆腐にもよく合いますよ。
- お肉の部位はロースのしゃぶしゃぶ用が僕は好きですが、よりガッツリ食べたい方はバラがお薦め。何れにせよ薄めの肉のほうが巻きやすくて良いです。
- 肉と高野豆腐の間に大葉やチーズを挟むと風味が変わって楽しいと思います。[調味料パート]に粗挽きのブラックペッパーを利かせても良いかな。