なんでできなかったのかわからない!なんてことが世の中にはあります。
たとえば鼻をかむ。
たとえば泳ぐ。
たとえば自転車に乗る。
どれも生まれて初めてできたときはあったはず。
その前まではできなかったはず。
なのに鼻をかめるようになり、泳げるようになり、自転車でそこらじゅうを走り回れるようになると……なんでできなかったのかわからない!料理の世界でもそんなことはあります。
僕は長いこと卵焼きが作れませんでした。
なんかスクランブルエッグ的なものになったり、焦げ焦げになったり。
けど、何度も練習していたら普通に作れるようになっていて今では何度作っても普通に作れちゃうのです(ま、火加減が致命的に弱かったのですが)。
一方、大人になっても泳げない人はいます。
自転車に乗れない人もいます。
そんな人がどうしても泳ぎたくて、自転車に乗りたくて浮き輪や補助輪を使う──なんてのはありなんじゃないかなと僕は思うのですがどうでしょう。
吉野家の一角を居酒屋スペースにした吉呑みという一杯のみコーナーには「だし巻かず」というメニューがあるそうです。
家でだし巻き卵を作りたいけど料理が苦手で上手く巻けない! なんて人にとってはまさに浮き輪や補助輪のような救世主。
ネットで見かけて興味が湧いたのでさっそく挑戦してみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- 卵:2個
- 水:30g(大匙2)
- だしの素:小匙1
- 濃口醤油:3g(小匙1/2)
- 味醂:3g(小匙1/2)
- 塩:1g(小匙1/6)
- 片栗粉:6g(小匙2)
【作り方】
- ボウルにすべての材料を入れて菜箸を使ってよく混ぜます。
- 円形の耐熱皿に大きめに切ったラップを敷いて(底と側面にぴっちりと貼り付けるのがコツ)1.を流し込みます。これを電子レンジの600ワットで1分40秒チンします。 ※ラップの端は耐熱皿からはみ出したまま卵液の上には被せません。
- 電子レンジから耐熱皿を取り出します(卵はでっかく膨らんでいます。やけどに注意)。ラップの端を持って茶巾絞りの要領で卵を包み(あるいは写真のように半分にたたみ)、上から包丁などを重石代わりに載せて粗熱を取ればできあがり。
【一口メモ】
- なんか狐につままれたような気分ですけど、味は間違いなく掛け値なしのだし巻き卵! もうこれで良いじゃんって気分になります。
- 卵に火が通るまでの時間は電子レンジの機種によってばらつきがあります。短めの時間から試してベストの時間を探ってください。
- そのまま食べても美味しいですが白いご飯に載せて胡麻と醤油を振って食べると贅沢なだし巻き丼になりますよ(だし巻かずだけど)。