僕が生まれて初めて大阪風の混ぜ焼きスタイルなお好み焼きを食べたのは大学生活を過ごしていた岡山市ででした。
実は神戸生まれの神戸育ちのくせに僕は社会人になるまで大阪に出たことって5本の指で数えられるくらいしかなくて大阪のお店ののれんをくぐることも皆無だったのです。
で、ある時、大学を抜けたところにお好み焼き屋さんができまして物は試しと覗きに行ったのでした。
各テーブルに鉄板が埋めてあって注文をすると店員さんがでっかいコップみたいなのを持ってきてテーブルの鉄板に火を入れて「ごゆっくりどうぞ」と言って去っていくそんなスタイルのお店でした。
……、えと、どうしろと? と、戸惑いながらコップを覗くと生地の中にすべての具材が混ざって入っている。
なるほどこれを鉄板に流し込んで自分で焼いて食べろということなんだなと理解しました。
まさに「お好み」焼きですね。
それまで家で母が焼いていたお好み焼きは生地を先に焼いてキャベツや具材を積んでいく広島焼きタイプ。
なので最初から全ての具材が混ざっている大阪焼きはけっこう新鮮でした。
あれから三十余年。
家で作るお好み焼きも大阪焼きスタイルがすっかり定番になっちゃいましたがまさかこんな具材を混ぜ込んで焼く日が来ようとは……さすがに思いもしませんでした^^;
【材料】(2人分)
-調理時間:15分-
- チキンラーメン:1袋
- 豚肉(部位はありあわせで):50g
- 白菜キムチ:数枚
- キャベツ:数枚
- サラダ油:少々
[生地パート]
- 卵:1個
- 水:70g(70ml)
- 薄力粉:70g+α(硬さを見ながら少しずつ足します)
【作り方】
- [生地パート]をボウルに合わせます。泡立て器で混ぜながら薄力粉を少しずつ追い足して硬めの生地に調整します。
- 豚肉とキムチは細切りにします。キャベツはみじん切りにします。これらを1.のボウルに加えて更にチキンラーメンを砕きながら加えてお玉でよく混ぜます。
- フライパンにサラダ油を入れて強めの中火にかけます。手をかざして熱を感じるようになったら2.を流し入れて2つに切り分けて1分焼きます。
- 3.をひっくり返して蓋をし、中火で5分焼けばできあがり。
【一口メモ】
- 独特のジャンクな風味がクセになります。チキンラーメンのカリカリ感はあまり感じられないのですがなんかスナック菓子を食べている気分。キムチの酸味が程よいアクセントになってます。
- チキンラーメンが調味料の塊のようなものなので生地に調味料は不要です。ソースもうるさくなるかなと思ってかけないスタイルにしてみました。けど、マヨネーズをかけるのはありかな。
- チキンラーメンはキムチとよく合うのでこのレシピでは豚キムチのテイストをプラスしてみました。およそお好み焼きに使われる具材ならなんでもありなのでお好きなものをどうぞ。
- 1人で食べるときは半分の量で作って残った半分のチキンラーメンでミニラーメンを作るのも楽しいですよ。炭水化物天国にどっぷり浸れます。