料理の難易度って二通りの方向性があると思っています。
一つは技術的に難しいもの。
特殊なコツやタイミングの見計らいが難しいであるとか(カラメルソースみたいに湯を差す絶妙なタイミングが数秒しかないなんてものもあるのです)、手先の器用さを要求されるとかいったものは誰でもできるわけではないし、確かに難しいです。
もう一つの方向性はうんざり系の難しさ。
やたら手間がかかってキッチンから離れられない料理とか、やたらヒマがかかって「ここから100時間コトコト煮込みます」、なんて料理は作る前から尻込みしてしまいます。
で、どちらがより料理のハードルを上げるかというと実は後者なんですよね。
前者は訓練すればそれなりに巧くなったりするものです。
けど、後者はいくら訓練してもハードルが下がってくれない。
「ああ、めんどくさい!!」って想いが先に立って作る前から作る気になれないという^^;
なら後者のハードルは全く下げようがないのかというとそうでもなくて、手間や隙がかかっている原因をよくよく考えて発想を転換させれば嘘みたいに解決しちゃう場合もあります。
例えば豚の角煮。
塊肉を使うから味を沁ませるのに長い時間煮込まないといけないのです。
もしや塊肉を使わなければいけないというのはただの思いこみでは?
と、気づいてスライス肉や豚こまを使うと、はい5分でできちゃいました。となったりするのですよ^^
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- 豚こま又はスライス(部位は問いません):100g
- 白ネギ:3cmくらい
[調味料パート]
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 砂糖:4g
- 味醂:6g(小匙1)
- 水:15g(大匙1)
- おろし生姜:ひとかけ分
- (お好みで)五香粉:少々
【作り方】
- 豚肉は食べ易い大きさに切ります。白ネギは縦に千切りにして水に晒します。
- フライパンに[調味料パート]を入れてよく混ぜ、弱火にかけます。ここに豚肉を一枚ずつ広げて重ならないように並べていきます。
- 2.を1分ほど動かさずに焼いて片面に十分火が通ったらひっくり返して同様に重ならないように並べて焼きます。
- 両面焼けたら火を少し強め、炒めるように焼いて照りが十分ついたらできあがり。皿に盛りネギを上にトッピングして頂きます。
【一口メモ】
- ちゃんと角煮の味がします。しかも、たった5分でできちゃうというクイックさ。時間のない方には特にお勧め、朝、お弁当にもう一品欲しいときの強い味方です。
- ポイントは肉が重ならいように並べて火が通るまでいじらないこと。こうすると肉どうしがくっつかずに上手に作れます。
- 白髪葱はできれば、30分くらい水にさらしておいた方が辛味が抜けてお薦めです。できれば冷蔵庫に入れて低温で水にさらして下さい。
- 鶏もも肉を使っても美味しくできます。その場合は山椒を少し振ると風味が変わって楽しいかも。