当時は東南アジア経由で外来した外国の産物を南蛮渡来と呼んでいて、この料理もポルトガルやスペインからやってきたようです。
名前の由来は一緒に漬け込むネギのことを南蛮渡来の野菜ということで南蛮(なんばん、なんば)と呼んでいたかららしい。玉ねぎが外来したのは明治以降のことですから、今のスタイルになったのはそれ以降なんでしょうね。
魚を揚げたものを使うのが一般的ですが、とんかつ用の豚肉が一枚あったのでそれを使ってみました。うむ、21世紀的に更に進化した気がするぞ(と、自画自賛)。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- とんかつ用豚肉:1枚
- 片栗粉:適宜
- 揚げ油:適宜
- 玉ねぎ:1/4個
- 人参:5mmのスライス2枚
[漬けダレパート]
- 酢:30g(大匙2)
- 濃口醤油:24g(大匙1+小匙1)
- 味醂:24g(大匙1+小匙1)
- 砂糖:6g(小匙2)
- 鷹の爪:半本
【作り方】
- 豚肉は1cm幅の細切りにして片栗粉をまぶします。これを160度に熱した揚げ油で3分ほど揚げます。
- 1.をやっている間に玉ねぎ、人参は細切りにします。[漬けダレパート]を器に合わせてよく混ぜます。
- 2.の器に揚げたての豚肉と玉ねぎ、人参を合わせればできあがり。1~2時間漬け込んだ方が味が染みて美味しいですよ。
【一口メモ】
- うん、違和感なく美味しいです。これ、生姜焼き用のお肉なんかでやっても良いかも鶏肉もありですね。
- 南蛮漬けが渡来したのは江戸時代らしいのですが、庶民は口にしたのかな? だとしたらハイカラな料理ということで結構評判になったかも。
- 南蛮漬けはわりと食材を選びませんので魚やお肉だけじゃなくナスなどの野菜で作っても美味しいですよ。