照り焼きと言えば醤油をベースにした甘味(砂糖や味醂で出します)のあるタレを絡めて食材を焼く調理法で甘み成分が独特のツヤ(照り)を出すのでこの名前が付いています。
と、いうのは日本の話で、アメリカで「テリヤキ」とういと「テリヤキソース」に浸けて焼いた料理とのこと。
「テリヤキソース」とはなんぞやと調べてみると醤油と砂糖までは日本と一緒なのですが、他に洋酒、ニンニク、ゴマなどが入っていて明らかに別物、どうやら甘口のバーベキューソースのようなものらしいです。
テリヤキソース誕生は、キッコーマンがアメリカに醤油を持ち込んだことに由来しているとか。
どうやって使うのか理解されずさっぱり売れなかったので、アメリカ人が馴染み易いソースのレシピが考案されたのだそうです。
ま、日本で売られているウスターソースを本場イギリスの人が味見したら「なんじゃこらぁ」と松田優作の名セリフを吐いてしまうでしょうから、人のことは言えないのですが。
本場のウスターソースはアンチョビをベースにした魚醤(秋田のしょっつるや東南アジアのニョクマムのようなもの)でちっとも甘くないそうです。
海の向こうはいざ知らず、日本で照り焼きと言えば甘辛いこの料理。
青森は八戸の駅弁にはホタテの照り焼きが入っているものがあると聞いて、冷凍庫に残っていたホタテで作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- ベビーホタテ:150g
- サラダ油:少々
- 生姜細切り:スライス2枚
- 山椒:適宜
[調味料パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 酒:15g(大匙1)
- 味醂:18g(大匙1)
- 砂糖:6g(小匙2)
【作り方】
- フライパンにサラダ油を敷いて、ホタテを並べて中火にかけます。軽く焼き色が付いたらひっくり返して両面焼き色を付けます。
- 1.に生姜と[調味料パート]を加えて炒り付けるように絡めながら炒めます。水気が少なくなったら火を止めて煮詰まったタレに絡めながら水気を飛ばします。
- 2.を器に盛り山椒を振れば出来上がり。
【一口メモ】
- 定番ですけど美味しいです。ぶっちゃけホタテでなくてもなんのシーフードでも合いそうと思わせるあたり、照り焼きは最強の味付けの一つなのかも。
- もしあれば、実山椒を2.の工程で数粒加えて下さい。風味がぐっと良くなります。
- おかずにも良いですけど、お弁当にちょこっと入れるとなかなか楽しいですよ~