日本人の主食は言わずと知れたお米ですが昔に比べて消費量がぐんと減っているらしい。
1人当たりの年間消費量がピーク時の1962年には118.5kgであったのに対して2022年には50.7kgと約半分に減少しちゃっているそうな。
食の多様化、少子高齢化など理由はいろいろありそうですが米離れが進んでいるのはまごうかたなき事実なようです。
風が吹けば桶屋が儲かる──なんて諺がありますがお米の消費が減れば「アレ」の売れ行きもガタ落ちになるのではなんて気になります。
そう「アレ」。
ご飯にささっとかけて食べる「アレ」──ふりかけです。
ご飯を食べなくなったらふりかけも用なしと連鎖的に売り上げ激減しているのかと思いきや……
逆に売り上げが伸びているらしい。
昭和の昔はふりかけと言えば子供が食べるものというイメージが強かったのですが今では大人がこぞってふりかけを使うようになっているそうです。
メーカーも大人をターゲットにしたふりかけのシリーズをいろいろ出してきているのが功を奏しているとの見方もあるようです。
けど、大人がふりかけ好きなった理由はちょっと考えるとわかる気がします。
昭和の時代にふりかけ好きだった子供たちが大人になってもふりかけ好きのままだったというだけなんじゃないかしらん。
そう、あの頃7、8歳だった少年少女は今や60に手が届くおっさん、おばちゃんになっちゃっているのです。
ま、もちろんそれだけが理由ではなくて食の多様化に伴っていろいろな料理の味を知った人たちが
「白いご飯だけじゃ味気ない。なんかもっと味を付けたい」
と考えたなんて理由もあるかもしれません。
更にチャレンジャーな人がいて
「ふりかけはご飯にかけて食べるもの。なんて誰が決めた?」
とか言いながらこの料理みたいにおかずの味付けに使っちゃったりしているのかもしれません。
こうして──今日もふりかけの消費記録は伸びていくのでした(笑)
【材料】(2~3人分)
-調理時間:15分-
- 茄子:中サイズ1本
- 胡瓜:1本
- 茗荷:半本
[調味料パート]
- ゆかり(ふりかけ):小匙1
- 塩:2g(小匙1/3)
- 酢:15g(大匙1)
- 砂糖:6g(小匙2)
- 味醂:6g(小匙1)
【作り方】
- 茄子は3mm厚の半月切りにします。胡瓜はヘタを取って小口切りにします。茗荷は千切りにします。
- 1.を小ぶりのボウルに入れて[調味料パート]の塩を振りよく和えて10分置きます。
- 2.の水気を絞り[調味料パート]の残りを加えてよく和えればできがあがり。よく冷やして戴きましょう。
【一口メモ】
- めっちゃしその良い香りがする酢の物に仕上がりました。ご飯にかけるものという先入観がありましたがゆかりってこういう使い方もできるんですね。目から鱗が落ちた気分です。
- 味の要は砂糖の加減。甘さの好みは人によってばらつきがありますので最初は少なめに入れて味を見ながら追い足していってください。
- 更にトマトやオクラなど夏野菜をいろいろ足すとにぎやかな1皿になります。ちょっと贅沢に焼き穴子やはもの皮なんかを入れるのも楽しそう。