洋の東西を問わずスープは凝りだすといくら手間を掛けても掛けたりないくらい奥深い料理です。
たとえば洋食。
僕は母から料理を教わった時に「コンソメスープには手を出すな」と言われました。
とんでもなくめんどくさくて難易度も高いわりには飲むときは一瞬。
ありがたみが薄いのです。
しかもマギーブイヨンを使ったってそれなりに美味しいスープができちゃうから張り合いがないんですよね。
その点、和食の世界では鰹出汁にしろ昆布出汁にしろ数分で出汁が挽けてコツさえ知っていれば素人が作ってもそれなりに美味しいです。
けど、その元となる鰹節や昆布が出来上がるまでに掛ける手間はとんでもなかったりするのです。
そういった背景があるからか洋の東西を問わず即席スープの研究は熱心に行われた模様。
19世紀の終わり頃に登場したマギーブイヨンが大ヒットしたのもうなずける気がします。
日本では即席スープは独自の発展を遂げてインスタントラーメン文化に昇華されたのは周知のとおりです。
で、お隣の韓国にも万能スープの素があります。
その名は牛ダシダ。
粉末タイプのスープの素なのですがこれがべらぼうによくできているのです。
ちょっと、カップヌードル(ノーマル)の味に似ているかな。
とある平日のランチタイム。
桃のソースを使ったポークステーキを作ったらスープも欲しくなっちゃった。
けど、本格的なものを作る余力も余裕もなし。
そこで、件の牛ダシダを使ってこんなスープを作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:3分-
- 水:200g(カップ1)
- アミエビ:ひとつまみ
- ごま油:少々
- 塩:1g(小匙1/6)
- 牛ダシダ:3g
- ナンプラー:6g(小匙1)
- (あれば)コリアンダー(パウダー):少々
【作り方】
- 小鍋にアミエビとごま油を入れて中火にかけ軽く乾煎りします。
- 残りの材料を加えてひと煮立ちさせればできあがり。
【一口メモ】
- 簡単すぎる! 簡単すぎるのに美味しいのがなんかずるい!! と感じさせてくれるスープです。ま、スープの素や調味料を手間ひまかけて作ってくれた生産者さんたちに感謝しましょう。
- ちょっとガツンと来る濃いめの味になりました。塩分が気になる方は塩を抜いてください。
- コリアンダーはタイではパクチーと呼ばれる香草で粉末タイプのスパイスとしても売られています。これを一振りするととたんにエスニックっぽくなるのです。
- お好みでみじん切りにした三つ葉など入れると香りがぐんと立ってスープのグレードが上がりますよ。