ふりかけの歴史を紐解けば遅くとも鎌倉時代にはご飯に魚介類の乾物などをふりかける文化はあったようです。
ただ、どちらかというとごはんにかつお節をふりかける的なもので僕らがイメージするふりかけとはちょっと違ったみたい。
ごはんにふりかけることを目的とした食品としてのふりかけの誕生はずっと近年、大正時代のことになります。
全国ふりかけ協会(そんな団体があるんだ^^;)によるとそれは熊本県で薬剤師さんが開発しました。
日本人のカルシウム不足を懸念した彼は魚の骨を粉末にした食品を開発しました。
後にこれは「御飯の友」という商品名で瓶詰めにして発売されます。
それから第二次世界大戦が終わるまでふりかけはちょっと贅沢な大人の食べ物というイメージがあったそうです。
戦後、丸美屋が甘みのある卵をプラスした「のりたま」を発売して子供に大人気となり、ふりかけは一気に庶民の食べ物へと変化していったのです。
とはいえ、実はふりかけはわざわざ買ってこなくても身近な食糧でわりと簡単に作れてしまいます。
スーパーでこれを梅ひじきという商品を見かけたのですがそこそこ良いお値段。
なので、安い生ひじきを買って帰って作ってみました。
【材料】(お椀2杯分)
-調理時間:10分-
- 生ひじき:150g
- サラダ油:少々
- 梅干し:2粒
- アミエビ:大匙山盛り2杯
- 椎茸:1本
- 白ごま:大匙1
[調味料パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:12g(小匙2)
- 酢:5g(小匙1)
- 砂糖:6g(小匙2)
[仕上げパート]
- ごま油:4g
【作り方】
- 椎茸は軸を外して軸ともども薄くスライスします。梅干しは果肉を外して細かく叩きます。
- フライパンにサラダ油と生ひじきを入れ弱めの中火で2分煎ります。
- 2.に[調味料パート]、椎茸、梅干しの半量を加えて更に2分、ほぼ水気がなくなるまで煎ります。
- 3.の火を止めて梅干しの残りとアミエビ、白ごま、ごま油を加えてよく和えればできあがり。 ※梅肉の半分を火を通さずに追加することでより梅の風味が際立ちます。
【一口メモ】
- なんかあっけなくできてしまうので拍子抜けします。しかも結構美味しいという。そのまま食べても良いですがぜひ御飯にふりかけて食べてみてください。思わずおかわりしたくなっちゃいます。
- 乾燥ひじきは結構高いので生ひじきを買って帰って1パックまるごと使うのがオススメです。
- アミエビはちりめんじゃこにしても美味しいですよ。
- 冷蔵庫で約1週間くらいは保ちますので常備菜としてもオススメです。お弁当用のふりかけとしても活躍させてください。
- ふりかけ以外の用途として冷奴にふりかけて薬味的に使っても美味しいですよ。