関西に住んでいた頃、近所に産地直送がウリのやおやさんがありましてたまに珍しいものが売られているのでそれを見つけるのが楽しみでした。
ある時、そのお店ででユキノシタが売られていました。
ユキノシタは常緑の多年草で、古来から『虎耳草(こじそう)』という名前の民間薬として活用されてきました。
葉は山菜として天ぷらやごま和えにできます。
葉の裏側だけ薄く天ぷら粉を塗って揚げたものを『白雪揚げ』と呼びます。
【材料】(4人分)
-調理時間:10分-
- ユキノシタ:10枚
- (市販の)天ぷら粉:大匙1杯分
- 揚げ油:適宜
- 塩:少々
- 抹茶:少々
【作り方】
- 塩と抹茶は合わせて抹茶塩を作っておきます。揚げ油は160度のやや低温に加熱します。
- ユキノシタの裏側に刷毛で天ぷら粉を塗り、1.で加熱した揚げ油に天ぷら粉を塗っていない方を下にして投入し2分揚げます。ひっくり返して1分揚げたらできあがり。よく油を切って抹茶塩を付けて戴きます。
【一口メモ】
- ユキノシタに限らず、大葉や山菜など植物の葉を天ぷらにするときは片側にだけ天ぷら粉を塗って揚げると良いです。塗っていない側から余分な水分が蒸発しさくっとした食感が楽しめます。(両面塗ってしまうと水分の逃げ道がなくなりべしょっとした仕上がりになります)
- 葉野菜の天ぷらは比較的低温(160度くらい)で揚げます。
- 天つゆで食べても良いのですが、せっかく水分が抜けてさくさくになっているので味付けは抹茶塩など乾いたものがお薦めです。