wikipediaによると麺というのはそうとう長い歴史を持っているようです。
その発祥はメソポタミアが起源で紀元前9000年~7000年頃に誕生……ってどんだけ古いんだよ。
まあ、それくらいいってるんじゃないかとは想像はしていましたが。
そうやって生まれた麺も「味がしない」という点で物足りないと思った人が大勢いたのでしょう。
味をつける工夫がなされていったのだと思います。
麺に味を付けるアプローチは大きく分けて2つあります。
ひとつは味の付いたスープに浸す方法。
日本のうどんやかけ蕎麦もこの系統ですね。
もうひとつはソースをかける方法。
イタリアのパスタは主にこちらの系統になります。
最初に考案されたパスタソースはおそらく麺に塩を振って食べるペペロンチーノ的なものだったんじゃないでしょうか?
それが発展して煮込んだ野菜をベースにしたものや乳製品をベースにしたものいわゆるトマト系、クリーム系のパスタソースが考案されていったんじゃないかな。
もちろん、できあがるまでには紆余曲折あって歴史の大河の中に消えていったソースもたくさんあったと思います。
逆に既存のソースを更に発展させたソースがこれからも生まれていくだろうことも容易に想像が付きます。
トマトソースやクリームソースはアレンジが利き易くちょっと具材を変えただけでも別物になっていくんですよね。
たとえば、冷蔵庫のありあわせで作ったこのソースのように。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- スパゲティ:100g~120g
- 牛バラ肉:100g
- 茄子:1本
- にんにく:ひとかけ
- 鷹の爪:半本
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- 粉チーズ:適宜
- 粗挽きブラックペッパー:適宜
[ソースパート]
- トマト缶:100g
- 赤ワイン:30g(大匙2)
- パスタの茹で汁:おたま1杯分
- 塩:2g(小匙1/3)
[茹で汁パート]
- 塩:7g
- 水:600g(カップ3)
【作り方】
- [茹で汁パート]を鍋に入れて沸騰させパスタを規定時間-1分茹でます。
- 1.をやっている間に牛肉は食べ易い大きさに切ります。茄子はがくを取って5mm厚のいちょう切りにします。にんにくはみじん切りにします。鷹の爪は小口切りにします。
- フライパンにオリーブオイルとにんにく、鷹の爪を入れて弱火にかけます。香りが立ってきたら茄子を加えて油を吸わせながら炒めます。茄子がしんなりし始めたら牛肉を加えて色が変わるまで炒めます。
- 3.に[ソースパート]を加えて強めの中火でトマトを崩しながら煮込みます。水気が1/3くらいになったら火を止めてパスタの茹で上がりを待ちます。
- パスタが茹で上がったらザルに揚げて湯を切り4.のフライパンに投入して中火にかけながらトングでソースを和えます。お皿に盛って粉チーズと粗挽きブラックペッパーを振ればできあがり。
【一口メモ】
- 濃厚なトマトの風味がクセになる1皿です。牛バラ肉は安いのですがお肉が入ると急にリッチな感じがするから不思議。
- このレシピの段取りポイントはパスタを茹で上げるまでの10分間で他の作業をすべて終わらせること。慣れないうちは難しいですが慣れてくればソースを仕上げてパスタの茹で上がりを待つくらいの余裕が出てきますよ。
- [ソースパート]のパスタの茹で汁は麺から湯に染み出した微細な小麦粉が乳化剤の役割を果たしてオリーブオイルとトマトというまさに油と水をつなぎ合わせてくれます。ですのでパスタの湯で初めではなく中盤以降になってからお玉で掬いましょう。
- お好みでタバスコを振ると更にピリ辛を楽しむことができますよ。