社会人5年生になった頃、お客様の新入社員教育を担当したことがありました。
僕の本職はシステムエンジニアですのでコンピュータ関連の新人教育を依頼されることはままあったのです。
教壇に立つなんてのは生まれて初めての体験でしたが目の前にこっちを見ている生徒が20人くらいもいるというのはなかなか新鮮な体験でした(当時から緊張感のない人だったのであまりアガるとかはなかったなぁ)。
で、教育も1日、2日と経ってくると教えるのにも慣れてきて気持ちに余裕が出てきまして生徒の様子もよく見えるようになってきます。
お昼休みを過ぎるとみんな眠そうな顔になって、あからさまにうつらうつらしている子もいる。
ま、お腹がいっぱいになったところで横文字だらけの話を聞かされて起きてなきゃいけないって何の罰ゲーム?──って、逆の立場だったら僕だって思います。
わりと諦めの良い方なので誰も聞いてくれない話をしてもしかたがないだろうと午後イチの30分くらいは雑談をすることに勝手に決めちゃいました(1日のカリキュラムさえこなせれば問題なかろうと自己判断^^)。
何を話したかはあまり覚えていないのですが、やけにはっきり覚えている話が一つ。
そこの事務所の近所にあるランチにオススメのお店の紹介。
今だったら特定の店の紹介ってだけで問題視されるでしょうけどゆるい時代でしたから。
目の前にいるのは4月からこの事務所に通い始めたばかりの子たち。
こっちは1年以上ここの事務所に通っている身。
持っている情報量が違います。
紹介した中に老舗のパスタハウスがありました。
神戸は三宮にあるその店の名は「ボルカノ」。
日本で初めてスパゲティを作った製麺所が始めたレストランです。
オーソドックスなメニューが多いのだけど手堅い美味しさのお店でした。
「スパゲティ」ではなく「スパゲッチ」と書かれたメニューの表記にもこだわりを感じさせられますね。
パスタくらい自分で作れるからと滅多に外でスパゲッチを食べることなどないのですがあの店だけはたまに無性に行きたくなります。
ただ、残念なことにさっきネットで調べてみると2023年現在、閉店されているみたい。また食べてみたかったな。
もし今もやっていたら多様化の時代ですからこんなメニューも並んでいたりしないかな。
余談ですがそのお客様の新人教育のアンケートで生徒たちから一番人気の講師に選んでいただきました。
けど、あの子ら絶対コンピュータの解説のわかりやすさとかで選んでないだろと思うとちょっと複雑な気分^^;
【材料】(1人分)
-調理時間:12分-
- スパゲティ:100~120g
- むき海老:5~6尾
- 椎茸:1本
- トマト缶(ダイスカット):200g(1/2缶)
- オリーブオイル:26g(大匙2)
- バター:5g
- アンチョビフィレ:1枚
- にんにく:ひとかけ
- 塩:1g
- パスタの茹で汁:お玉1杯分
- 粗挽きブラックペッパー:少々
[茹で汁パート]
- 水:600g(カップ3)
- 塩:8g
【作り方】
- [茹で汁パート]を鍋に入れて沸騰させスパゲティを規定時間-1分茹でます。
- 1.をやっている間ににんにくとアンチョビはみじん切りにします。海老は身が大きければ2、3切れに切り分けます。椎茸は3mm厚くらいにスライスします。
- フライパンにオリーブオイル、バター、アンチョビ、にんにくを入れて弱めの中火にかけます。にんにくの香りが立ってきたら海老、椎茸と塩を加えて色が変わるまで炒めます。更にトマトを加えて1分煮込みます。
- 3.にパスタの茹で汁をお玉一杯分加えてパスタが茹で上がるまで火を加減しながら煮込みます。
- スパゲティが茹で上がったらざるに揚げて湯切りし4.のフライパンに入れてざっくり混ぜて強火で30秒煮込みます(パスタの表面の粒子が砕けて乳化(とろみが付く)が起きます。手早くトングで混ぜればできあがり。お皿に盛り付けて戴きましょう。
【一口メモ】
- オリーブオイルとバターをたっぷり使って風味満点。めっちゃ濃厚なソースに仕上がりました。なんか専門店で戴くランチのような気分が味わえますよ。
- シーフード系トマトパスタですので海老以外にもベビーホタテやイカなどを使っても美味しく作れます。お手軽に作るにはシーフードミックスもありかな。
- 椎茸はしめじや舞茸、エリンギなどの茸類ならなんでも代替OK。わざわざ買わなくても手持ちで済ませましょう。
- 仕上げにフレッシュバジルを飾ると見た目も風味も更に鮮烈なパスタにグレードアップします。