生まれて初めて辛子を食べた人はどんな顔をするだろう──なんてことをふと考えました。
いや、僕にだって初めて辛子を口に入れた瞬間というのはあったわけでそれを思い出せば良いのですがどうにも記憶が曖昧です。
たぶん、夕飯のおかずがおでんだった時に母が大人用に辛子を用意していたのを付けてみたというのが僕の辛子初体験だったと思うのですが……
ま、少なくともいきなり「美味しい」とは思わなかったのは確かで鼻に抜ける衝撃的な辛さでかなりの変顔になっていた気がします。
けど、小さな子供特有の意地っ張りで背伸びしたがりな気質で「け、けっこう美味しいじゃん」とか言いながらおでんにたっぷり付けて変顔をしながら食べ続けていたかも(単なるバカじゃんw)。
とまれ、長じて酒飲みになった僕は本気で辛子が好きになりました。
おでんでも、豚まんでも(関西では豚肉を使った総菜まんは肉まんではなく豚まんなのだ)、トンカツでもたっぷり辛子を付ける派で、なんならホットドッグも「マスタードたっぷりめ」と注文する派です。
余談ですがホットドッグに付ける黄色いマスタードはイエローマスタードと呼ばれ粉辛子にビネガー、塩、蜂蜜とターメリック(うこん)を合わせた混合調味料です。
とまれ辛子好きの僕が作ると辛子漬けもしっかり辛子が利いていないと気がすみません。
なので辛子がちょっと苦手な方がこのレシピを参考にする際には粉辛子の量を控えることをおススメします。
辛子が超苦手な方は……
そもそも作らないでくださいね。
【材料】(1~2人分)
-調理時間:3時間15分-
- 白菜:100g
- 塩:3g(小匙1/2)
[調味料パート]
- 粉辛子:小匙1
- 酢:12g
- 蜂蜜:8g
- 味醂:4g
- 昆布出汁の素:1g
【作り方】
- 白菜は細切りにします。これを塩と合わせて10分置き、水気をしっかり絞ります。
- 1.をビニール袋に入れて[調味料パート]と合わせます。ビニール袋に空気を吹き込んで風船の要領で膨らませぶんぶん振り回してよく混ぜます。空気を抜いて冷蔵庫で3時間漬け込めばできあがり。
【一口メモ】
- ツンと鼻に抜ける辛さがたまらない浅漬けです。夕飯のおかずにしても良いですがお弁当の箸休めや晩酌のおつまみにもおススメですよ。
- 辛子がちょっと苦手という方は粉辛子の量を控えてください。粉辛子の手持ちがなければチューブの練り辛子2、3cmでも代用できます。
- 同じ要領で葉野菜や茄子などを漬け込んでも美味しいですよ。