2008年のこと。
病気をして初めての長期入院を経験しました。
3か月くらい入院していたかな。
ま、治療はそれなりにしんどかったのですが根がのんきなせいかちょっとワクワクしていたりもして(をい)。
初めての病棟生活は何もかもが目新しくて意味もなくあちこち探検に行ったりしたなぁ(をいをい)。
初めての病院食は量は少なかったけど噂で聞いているほど残念な感じではなく普通に美味しかったな。
ただ年配の入院患者さんが多いせいか和食系のお惣菜が圧倒的に多くて中華や洋食にちょっと渇望したりしました。
であるとき、献立表にこんな一言が書かれていたのです。
ジュリアンスープってなんぞ?
気になったのですがスマホが普及するより前の時代。
病院での携帯使用は今以上に規制が厳しくちょっとググるというわけにもいかない。
けど、気になる。
そこで携帯使用可のエリアまで行って英語が堪能な友人に質問メールを投げました。
って、そもそもジュリアンスープが英語かどうかも分かっていなかったのですが。
しばし後、彼女から返信あり。
「Julien:人名、SaintJulien:フランスの地名」とあり、ならばジュリアンさんが考案したスープか、地名にちなんだスープかしらんと考えたのですが返信には続きがありました。
「julienne(仏語):千切り、千切り野菜のコンソメ、千切りにする」あ、これが答えだなと思い至りました。
そういえば玉ねぎや人参を細切りにしたスープでした。
ということで僕とジュリアンスープさんの出会いはとある入院病棟。
あの入院生活は今では懐かしい思い出になってしまいましたが(って、また入院したいとはあまり思わないけどw)、ジュリアンスープはお気に入りで退院してからもちょくちょく作ってみたりしています。
【材料】(1人分)
-調理時間:13分-
- じゃがいも(小):1個
- 人参:スライス1枚
[スープパート]
- 水:230g(230ml)
- コンソメスープの素(顆粒):5g
- ブラックペッパー:少々
【作り方】
- じゃがいもを薄くスライスし更に千切りにします。小鍋にじゃがいもと[スープパート]を合わせて中火にかけひと煮立ちさせます。弱めの中火にして蓋をし、そのまま10分煮込みます。
- 人参を薄くスライスし更に千切りにします。1.の煮込みがラスト3分になったら人参を加えてそのまま1.の工程終わりまで煮込めばできあがり。
【一口メモ】
- ジャガイモが煮崩れてそのでんぷんの作用でスープにとろみが付くところがポイント。ポカポカ体が温まりますよ。
- でんぷんでとろみを付ける飲み物という点では日本の飴湯に似ているかな。甘くはないですけど。
- お好みで玉ねぎ、セロリ、蕪などを千切りにして加えると更に具沢山になって楽しいです。