アウトドアブームの火付け役になった「ゆるキャン△」アニメ版の中でキャンプ場でスープパスタを作るシーンがありました。
キャンプ用の鍋は小さいのでパスタを半分に折って入れていたのですがそれを観たイタリア人が「パスタを折るとは何ごと!」と激怒。
ネットは大炎上したとか。
「いや日本人だって家でパスタを食べる時は折ったりしないよ。制約のあるキャンプ料理だからこそのライフハックじゃん」
と反論したくなりますけどね。
同作もはやシーズン3が放送終了。
その中で再びパスタを茹でるシーンが出て来るのですが登場人物に
「イタリア人は観てないだろうな」
なんて言わせていて笑っちゃいました。
スタッフも意地悪だなぁ。
とまれ登山やキャンプでの食事にはいろいろと制約が生まれます。
例えば2007年に販売開始されたカップヌードルリフィル。
これはカップヌードルの中身と専用のでかいマグカップがセットになった商品で次回からは中身の方だけを買えばマグカップを再利用してカップ麺が作れるという仕組み。
エコを意識して企画された商品だと思うのですがこれが登山やキャンプの愛好家に人気だったとか。
山で食べるカップ麺の味は格別ですがゴミが出てしまうのが難点。
食べ終えたらマグカップは洗って持ち帰るのでゴミが出ないところが魅力だったのでしょう。
これもまたキャンプ料理の制約と言えます。
ただ残念なことにリフィルは2023年に販売終了になっちゃいました。
惜しいなぁ。
あるいは標高の高い位置では水の沸点が下がるそう。
つまり100度まで水が温まらない。
その条件でラーメンを茹でるとアルデンテというのもおこがましいくらい芯が残っちゃうらしい。
けどね僕も最近知ったライフハックなのですがインスタントラーメンはお湯を沸かさなくても常温の水にちょっと気長に浸ければ作れるらしい。
それがホントならキャンプだけでなく震災などでガスが停まってお湯が沸かせない時でもラーメンが食べられるじゃん!ということでいつか来るかもしれない地震に備えて水出しラーメンを試作してみました。
けど常温のぬるいラーメンは麺が柔らかくなっても如何にもまずそう。
今回は電気やガスが停まっているわけではないので冷蔵庫の力を借りてキンキンに冷やした冷やしラーメンにしてみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:1時間5分-
- 袋入りラーメン(味はお好みで):1袋
- 氷:100g
- 水:袋に記載の量-100g
- 個のみの具材:トマト、胡瓜、錦糸卵、ハムなど冷やし中華に使う具材がおススメ
【作り方】
- 丼にラーメン添付の粉末スープを入れその上に麺を載せます。これに氷と水を加えて冷蔵庫に入れ1時間置きます。
- 待っている間に具材を切るなど下ごしらえをしてこれも冷蔵庫に入れておきます。
- 丼を冷蔵庫から取り出し麺をほぐしながらスープをよく混ぜます。その上に具材をトッピングすればできあがり。
【一口メモ】
- 結論から言うと麺がやや水を吸い過ぎてちょっとくたっとしちゃいましたが普通に食べられます。もちろん熱々のラーメンの方が美味しいですが非常食としては十分有効なライフハックだとわかりました。
- このレシピでは冷水を使っているので浸ける時間を長めに取っていますがネットの情報によれば常温で麺を戻す場合30分程度の浸け込みでOKなようです。但しあくまでも目安時間で袋麺の種類によってばらつきはあると思うので時々麺を1本齧ってみてベストの時間を探ってください。
- 最初にスープを作って麺に吸わせる手順にしてみましたが麺を水で戻してから粉末スープを最後に入れてかき混ぜるというのもありだと思いますよ。