知人に名古屋生まれの名古屋育ちという人がいるのですが彼に言わせると「きしめんばかりが有名になっている感があるけど真の名古屋名物はカレーうどん」なのだそうです。
その話を聞いたのは2004、5年のこと。
その時は「へえ」的な相槌で会話は終わったのですが20年も経てばずいぶん事情は変わるものです。
特に名古屋の場合は……2001年頃、「ゼットン(舌呑)」という飲食店が東京進出を果たした折に雑誌で流行りのイタメシの向こうを張ってなごめしという名古屋名物を紹介しようという企画が立ったそう。
その際に件のゼットンのオーナーが「なごめしだと分かりづらいからもっとストレートに名古屋めしにしようよ」と言ったのがきっかけで生まれたのが名古屋めしという言葉です。
以来20年。
名古屋めしはアクの強いご当地B級グルメとしてその名を全国に知らしめました。
たぶん、意図的に作られたB級グルメの中では最も成功した例なんじゃないかな。
爾来、多くの料理が「名古屋めし」の冠をかぶることで全国区で有名になりました。
「名古屋カレーうどん」は言うに及ばずあんかけパスタ、台湾ラーメン、台湾まぜそば、手羽先の唐揚げなど枚挙にいとまがありません。
そして──わりと地味な知名度な気がするのですがこの「玉子とじラーメン」も名古屋めしのひとつなのだそうです。
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- 袋入りラーメン(塩味):1袋
- 卵:1個
- お湯(A):ラーメンのパッケージに記載の量
- ごま油:4g(小匙1)
- お好みの具材:今回は鶏肉、小松菜、えのき茸
【作り方】
- お湯(A)を沸かします。それとは別に鍋に麺を茹でる湯(適宜)を沸かします。沸騰するのを待つ間に具材を炒めたりレンチンして調理しておきます。
- 麺を規定時間どおり茹でます。待つ間に丼に卵を割り入れてよく溶いておきます。麺の茹で上がり30秒前になったら丼に注ぎます。卵がふわっと浮いてきたらよくかき混ぜてかきたまにします。これに粉末スープを加えてよく混ぜます。 ※粉末スープはできれば泡立て器などを使って偏りがないようにしっかり混ぜましょう。
- 茹で上がった麺をざるに揚げて湯切りをし2.の丼に入れます。ごま油を垂らして、具材をトッピングすればできあがり。
【一口メモ】
- ふわふわの卵がクセになる1杯です。具材になるものがない時には特にオススメかも。ごま油の香りも食欲をそそりますよ。
- この料理は名古屋市にある萬珍軒というラーメン屋さんで生まれたいわゆる名古屋めしのひとつだそうです。今ではメニューに加えているお店も多いらしいのですが店によっては「卵とじラーメン」となっているところもあるようです。(萬珍軒のメニュー名は「玉子とじラーメン」)
- このレシピは基本バージョンですが萬珍軒にはこれの担々麺バージョンもあるそうですよ。