案外知られていないのかもしれませんが納豆は保存食ではありません。
発酵させているのは長持ちさせるためと思われている向きがありますが、いうほど賞味期限は長くなくわりと短期間でダメになります。
では、発酵させることによるメリットは何かというと。
いつでも、どこでも食べられること。
って、聞いても「ん?」って感じですよね。
このメリットを理解するには時間を江戸時代くらいまで巻き戻してちょっと想像を膨らませる必要があります。
納豆の原料は大豆。
大豆は植物の種子です。
種子は文字通り次世代の種ですから身を守るために表面を硬い殻に覆われています。
煮るなり煎るなりしないとそのままでは食べられません。
ところが藁で包んで発酵させると柔らかくなるのでそのまま食べられます。
しかも小さな藁ずとは腰から下げても歩行のじゃまになりません。
なので納豆は旅をする人の携行食として重宝されたのです。
出先でお腹が空いたら飲食店に入るなりコンビニに寄るなりすれば事足りる今と違って江戸の昔は外で食料を調達するのはけっこう難しかった。
なので持ち歩ける食料はかなり便利なアイテムだったのです。
21世紀の今、携行食としての納豆の役割はほぼなくなっています。
納豆のパックをかばんに入れて持ち歩いている人というのはそうそういないでしょう。
けど、冷蔵庫に入れておけばそれなりに保つし(実は冷凍保存もできるのだ)、小腹がすいた時にすぐに食べられるとうい利便性は健在です。
すぐに食べられる納豆とすぐに食べられるインスタントラーメンをコラボさせて食すこんな料理も今風の納豆の楽しみ方なのかもしれませんね。
【材料】(1人分)
-調理時間:7分-
- チキンラーメン:1袋
- 卵:1個
- 納豆:1パック
- 水:400g(カップ2)
【作り方】
- 小鍋に水カップ2を入れて沸かします。待つ間に納豆をよく練ります(添付のタレ、辛子は使わないので別の料理に使ってください)。
- お湯が沸いたら納豆を加えて弱火で2分煮ます。待っている間にチキンラーメンを丼に入れておきます。
- 2.のお湯&納豆をチキンラーメンの丼に注ぎ卵を割り入れて蓋をして規定時間待てばできあがり。
【一口メモ】
- 納豆を煮込んでいるのでスープ自体が独特の風味を持っていて複雑な味です。これけっこうハマりそう。
- お好みで葉野菜なども一緒に煮込むと良いかも。
- あとごま系の風味を加えるのもありです。練りごま、すりごま、いりごまなどお好みでプラスしてみてください。