納豆といえば白いご飯にかけて食べるのが定番ですが江戸の昔は味噌汁の具材にするのが一般的な食べ方だったようです。
名付けて「納豆汁」。
ま、味噌も納豆も原料は大豆ですから相性はバッチリですよね。
江戸の街では「叩き納豆」と呼ばれるものが売られていたそう。
これは叩いた納豆、青菜、豆腐のセット商品でお湯で伸ばした味噌に投入すればすぐに納豆汁が楽しめるインスタント食品のようなものだったようです。
出始めの頃、叩き納豆は冬季限定の商品だったらしく(幕末の頃には夏にも売られるようになります)、それにちなんで納豆汁は俳句の世界では冬の季語とされています。
お昼は手軽にインスタントラーメンでも頂きましょうと思っていたのですが具材がないのは寂しい。
冷蔵庫を覗くと納豆が1パック残っている。
これを合体させればラーメン版納豆汁ができるじゃないか──という発想からこの料理は生まれました。
【材料】(1人分)
-調理時間:6分-
- 袋入りラーメン(味噌味):1袋
- 納豆:1パック
- 薄揚げ:1/4丁
- 青菜:ほうれん草、小松菜など
【作り方】
- ラーメンを茹でるお湯(分量外)を沸かします。
- 1.をやっている間に納豆はまな板にあけ、包丁で細かく叩きます。薄揚げは5mmの小口切りにします。青菜はざく切りにします。
- 1.のお湯が湧いたら青菜を浸けて1分さっと湯がいて穴開きお玉で引き上げます。その後、ラーメンを普通に作ります。
- 3.のラーメンを丼に移して納豆のタレを加えてさっと混ぜます。納豆、青菜、薄揚げをトッピングすればできあがり。
【一口メモ】
- 味噌味のラーメンは納豆との相性もバッチリ。薄揚げ、青菜と合わせるとなんだか朝ごはんの味噌汁を食べている気分にさせられます。
- このレシピの段取りポイントはラーメンを茹でるお湯を沸かす間に具材の下ごしらえを済ませること。そして青菜を茹でる湯を兼用すれば手早くかつ経済的にこしらえることができます。
- 青菜はサラダほうれん草など生で食べられるものを使うと湯がく手間が省けるのでオススメですよ。
- 薄揚げは小さく切ったお豆腐に変えてもOKです。
- 料理本来の趣旨からすれば味噌ラーメンを使うべきですが醤油や塩でやっても面白いと思います。ちなみに、写真は醤油ラーメンを使っています。手持ちがこれしかなかったのだ(をい)。