うどんにしろラーメンにしろ麺類というものはスープに浸かって供されるものというのが僕の勝手な認知なのですが世間様では必ずしてもそうではないらしい。
例えば蕎麦といえば僕は駅の立ち食い蕎麦なんかを連想するのでかけ蕎麦が基本。
それに生玉子だの甘辛い揚げだのがトッピングされた料理というイメージです。
けれど江戸の昔からもり蕎麦、ざる蕎麦のように汁なし麺も歴然と存在しているのであながちスープ必須ではありません。
ちなみにもり蕎麦とざる蕎麦の違いは前者が丼に盛られたもの、後者がざるに盛られたものというのが本来の相違でした。
明治以降、器の違いが曖昧になり、かわりに区別するためにざる蕎麦には刻み海苔がトッピングされるようになったとか。
ラーメンの世界でいうと担々麺は中国の本家では汁なしのスタイルで屋台で売られていた料理だそうです。
名前に担ぐという字が当てられている通り鍋や材料を担いで売り歩かれていたそうで大量のスープを運ぶのは無理があったからそんなスタイルになった模様。
日本でスタンダードな汁ありスタイルを広めたのは料理の鉄人、陳建一さんのお父さん陳建民さんだそうです。
タイのビーフンは僕の中では焼きビーフンをすぐに思い浮かべるので汁なしのイメージが強いのですが汁ありもあるらしい。
業務スーパーで買ったビーフンがまだまだ残っておりまして、この前はパッタイというタイ風焼きそばを作ったばかり。
なので今度は汁ありが食べてみたくなりました。
ということでとあるランチタイム。
こんな料理を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- ビーフン:50~60g
- 豚ミンチ:30g
- 野菜類:青梗菜、人参、青ネギ、もやしなど
- 生姜:スライス1枚
- ごま油:4g(小匙1)
- 塩、ホワイトペッパー:少々
[スープパート]
- 水:300g(カップ1.5)
- 鶏ガラスープの素:8g
- ナンプラー:9g(大匙1/2)
【作り方】
- 野菜類は食べ易い大きさに切ります。生姜はみじん切りにします。
- 小鍋に生姜とごま油を入れて中火にかけ香りが立ってきたら豚ミンチと野菜類を加えて肉の色が変わるまで炒めます。
- 2.に[スープパート]を加えてひと煮立ちさせます。味を見て薄ければ塩、ホワイトペッパーで整えます。
- 3.の火を止めてビーフンを加えて蓋をし、15分おきます。再び中火にかけてひと煮立ちさせればできあがり。
【一口メモ】
- いかにもエスニックって感じの風味。ビーフンの量が物足りなく感じるかもしれませんが米が原料なので意外に腹持ちが良いのです。
- ビーフンは煮込まずぬるま湯で戻すのがコツ。これは汁ありビーフンなのでスープで戻してみました。ビーフンがたっぷりスープを吸うので仕上がる頃にはスープの量は良い感じになっています。
- 具材は自由自在。冷蔵庫のありあわせでどうぞ。シーフードミックスなどを使って海鮮仕立てにするのも楽しいですよ。
- 手持ちがあればパクチーをトッピングするとより本格的になります。