僕が所属する社会人合唱団のマエストロはちょっと変わった持論の持ち主です。
「体に悪いものほど美味しい!」 ……。
ええと。 確かに駄菓子やファストフード、肉がてんこ盛りのラーメンなど。
健康志向やカロリー制限とは真逆の食べ物って美味しいかどうかは別としてたまにむしょうに食べたくなるときがありますよね。
それと同じで昔は「安い庶民の食べ物」と認知されていたものがやたら高級志向にシフトした料理は目新しくはあるけれどなぜか最後は元の味が恋しくなることがあります。
その最たるものはラーメンじゃないでしょうか。
贅沢なことを言ってしまいますが名店のラーメンは美味しすぎるのです。
麺を極め、スープを磨き抜き、具材も食材選びから抜かりない。
なんか隙きがなさすぎてもはや「僕の知っているラーメンではない」と叫びたくなるときがあります。
もっとシンプルな味のスープでさ。申し訳程度に薄いチャーシューやナルト、シナチクなんかが載っていてさ。でも、チープなんだけど飽きが来ないあの味がむしょうに食べたくなる時があるのです。
それと同じように中華飯店で出される出来の良い炒飯ではなくて、単にご飯を炒めただけ──みたいな「焼きめし」が食べたくてたまらない日があります。
この料理を作った日もたぶんそんな気分の日だったのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:7分-
- ご飯:1膳分
- ハムまたはベーコン:半枚
- ありあわせの野菜類:玉ねぎ、人参、ピーマン、きのこ類
- サラダ油:8g(小匙2)
[調味料パート]
- バター:10g
- 塩:2g(小匙1/3)
- マヨネーズ:4g(小匙1)
- ホワイトペッパー:少々
【作り方】
- ハムと野菜類はみじん切りにします。
- フライパンに1.とサラダ油を合わせて強めの中火で1分炒めます。
- 2.にご飯と[調味料パート]を加えてご飯のだまをほぐしながら強火で炒めます。ご飯がパラパラにバラけたらできあがり。
【一口メモ】
- 上手くいえないのですが明らかに中華飯店などで出される炒飯とは別物で昭和の定食屋で出されそうな焼きめしです。チープだけどなんか懐かしい味。
- 影の立役者はマヨネーズ。酢と卵、油から出来ているこの調味料がご飯にまとわりついてパラパラにしてくれます。微かな酢の酸味は油っこさを軽減して食欲を増してくれますよ。
- 味の素は賛否両論あると思いますがこれを入れると旨味が増し。味にまとまりが出るのも事実だと思うんですよね。