少なくとも僕が小学生だった昭和40年代から50年代には「炒飯(チャーハン)」という言葉は一般的ではなかった気がします。
ご飯を油で炒めて塩や醤油で味付けした料理は「焼き飯(やきめし)」と呼ばれていた記憶があるんですよね。
じゃあいつ頃から変化したのかというと記憶が曖昧なのですが、例えば「中国四千年の歴史」がキャッチフレーズの中華三昧というちょっと高級な袋入りラーメンが登場したり、
「焼きそばを炒麺(チャオ・ミェン)にする」がキャッチフレーズだったCookDoシリーズが登場したりして街の定食屋とは一線を画する本格的な専門店が脚光を浴び始めたことが呼び名の変化の一因だったんじゃないかなと考えます。
ただ、今でもチャーハンより焼きめしと呼んだ方が似つかわしいケースもあります。
この料理もそう。如何にも粉もん文化が華やかな関西らしく味付けを塩でも醤油でもなくソースでベタベタにつけてます。
これは誰が何と言おうとソース・チャーハンではなくソース焼めしと呼ぶべきだと思うのですが……いかが?
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- ご飯:1膳分
- 豚肉スライス(部位はあり合わせで):50g
- キャベツ:数枚
- 卵:1個
- サラダ油:12g(大匙1)
[ソースパート]
- お好み焼きソース:20g
- ウスターソース:20g
- 濃口醤油:6g
- オイスターソース:ひとたらし
- ホワイトペッパー:少々
[トッピングパート]
- かつお節:適宜
- 青のり:適宜
- (お好みで)マヨネーズ:適宜
【作り方】
- 豚肉とキャベツは食べ易い大きさに切ります。卵はよく溶いておきます。
- フライパンか中華鍋に中華鍋サラダ油を入れて強火にかけ煙が立つまで熱します。これに卵を加えてお玉で手早く混ぜます。
- 2.にご飯を加えて卵をまぶしながらパラパラになるまで炒めます。これを一旦お皿に取ります。
- 3.のフライパン(又は中華鍋)を洗わずに豚肉、キャベツを加えて中火にかけお肉の色が変わるまで炒めます。
- 4.にご飯を戻してざっと混ぜ、[ソースパート]を加えて絡ませながら炒めます。水気がなくなればできあがり。お皿によそいトッピングパートを振りかけて(マヨネーズはしぼり出して)戴きます。
【一口メモ】
- よくあるチャーハンのようにパラパラに仕上がらずベタベタな感じになります。なので好みが分かれるところだと思うのですが、スパイシーな香りに食欲をそそられるので僕は好きかな。
- ブラックペッパーを追加するとスパイシーさがアップします。豆板醤をちょっと加えてホットにするのも楽しいです。
- 具材は一例ですのであり合わせの野菜など加えて五目焼きめしにすると賑やかな皿になると思いますよ。豚肉の代わりにツナを使うのもGOODです。あと、紅ショウガが結構合いますよ。