炊き込みご飯の源流は古く奈良時代に遡るそうです。
米の収穫が十分じゃなかった時代、粟などの雑穀を混ぜてかさを増やしたかて飯がルーツだとか。
それが江戸時代に下るとえんどう飯、たけのこ飯、とり飯、大根飯、カニ飯などなどレパートリーが広がりもはやかて飯とは別物の単品でおかずになる具材を混ぜ込んだ贅沢なものに変わっていったらしい。
それだけ生活に余裕が出て来たんでしょうね。
更に時代が下って昭和14年(1939年)。
宮内庁が郷土料理を調査して日本五大銘飯とかいうご飯ものの郷土料理ランキングをやったらしい(日本人ってこういうの好きだなぁ)。
岐阜県のサヨリめし島根県のうずめめし大阪のかやくめし埼玉県の忠七めし東京は深川の「深川めし」ですって。
ほかにも全国津々浦々、炊き込みご飯や混ぜご飯はあると思うんだけどなと思いつつ、とまれ、そういったおかず入りご飯を楽しんでいたんだなぁとししみじみ。
炊き込みご飯に入れるお肉類はこの頃ならかしわ(鶏肉)が定番だった気がするのですがイマドキは牛丼、豚丼も珍しくなくなった影響かご飯に牛、豚を合わせるのも違和感がなくなった気がします。
ということでいつもなら鶏肉を使うところですが豚こまが少し残っていたのでチェンジ。
豚肉を使った炊き込みご飯を作ってみました。
【材料】(2~3人分)
-調理時間:70分-
- 米:2合
- 豚こま:100g
- 生姜スライス:2枚
- 好みの野菜:茸、ごぼう、人参など
[豚の下味パート]
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 酒:5g(小匙1)
[調味料パート]
- 濃口醤油:27g(大匙1.5)
- 酒:15g(大匙1)
- 塩:ひとつまみ
【作り方】
- 炊飯器に米と[調味料パート]を合わせてよく混ぜ更に2合の目盛りまで水を足して30分置きます。
- 1.をやっている間に豚小間は小さめに切って[豚の下味パート]と合わせて漬け込みます。生姜は千切りにします。好みの野菜類は食べやすいように切ります。(ごぼうを使うのなら水に浸してあく抜きをしておきます)
- 1.に豚肉を[豚の下味パート]ごと加え、残りの具材も加えてよく混ぜ、普通に炊けばできあがり。
【一口メモ】
- 豚肉だとちょっと脂っこくなっちゃうかなとも思ったので生姜を利かせてさっぱり仕上げました。炊き込みご飯と言えば生姜という固定観念がなんかありましたが全然美味しいじゃん。
- 炊き込みご飯の良いところは野菜類ならなんでもありなところ。冷蔵庫の残り物野菜を一掃しちゃいましょう。
- 一人暮らしにはちょっと量が多いかななんて言うなかれ。残ったら1膳ずつ冷凍して
- ば料理をしたくない日の超絶便利なお助けアイテムになります。ご飯とおかずを同時に食べられちゃうので楽ちんなのだ。