洋食の世界では米はよくパスタと同様に扱われます。
なので、調理法も炊くのではなく茹でるのが主流。
外国のレシピを読むと「アルデンテに茹でる」なんて表現がされています。
使われる米も日本人が好むねばりの強いうるち米よりもさらっとしたものが好まれます。
日本風に炊かれたご飯でリゾットを作るときはわざわざ洗って表面の粘りを取るなんてレシピも見たことがあります。
一方、本家のパスタは長い時間をかけて料理法が研究され数多の調理法と数多のパスタソースが考案されました。
ならば、この2つの情報から導き出される答えは1つ!
既成のパスタの調理法やパスタソースを米に当てはめて調理すればそれだけで新しい料理が生まれるということです。
米は日本人にとって最も馴染み深い食材、これにパスタの調理法をかけ合わせれば日本人好みのイタリアンが生まれるんじゃないかな──そう思ってこんな料理を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- ご飯:1膳分
- ベーコンスライス:1枚
- 卵:1個
- 粗挽きブラックペッパー:少々
[スープパート]
- 牛乳:50g
- 水:250g
- コンソメの素(顆粒):4g
【作り方】
- ベーコンスライスは耐熱皿に入れて電子レンジの600ワットで1分チンしてから1cm幅の小口切りにします。卵はよくほぐしておきます。
- 小鍋に[スープパート]を入れて中火にかけひと煮立ちさせます。ご飯を加えて軽くほぐし蓋をして弱火で3分煮込みます。
- 2.に卵を加えてかき混ぜ火を止めて1分蒸らします。器によそってベーコンをあしらい、粗挽きブラックペッパーを降ればできあがり。
【一口メモ】
- 味はまんまカルボナーラです。パスタと違って柔らかく煮たご飯なのでちょっと食欲がない日でもするっと入っちゃいますよ。
- ベーコンの手持ちがなければハムなどを使ってもOK。それもなければプレーンもありです。
- 風味はホワイトソースに近いのでスパイスとしてクローブ、ナツメグ、シナモンのパウダーを少し加えるとぐっと風味が複雑になります。